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ものぐさの遊び①《生藍染め》

こんにちはものぐさ和裁師です^^

毎年育てて今年で4年目となる藍の栽培🌱
この子はかなり強い性質なので雑に育てていますが、畑と太陽の力を借りて蓼藍たであいの葉は大きく成長して参りました。

蓼藍たであいとは。伝統的な藍染めを行うのに必要な藍の色素の素となる植物のこと

ものぐさが育てた蓼藍達

本来ならこと時期はもう少し葉が大きく成長している予定ですが仕方がないですね。

夏は雑草との戦いなんです。
地植えの怖さを知っているので畑に植え付けるのを渋ったんですねヽ(´o`;
もうね、やばいんですよ、葉を楽しむどころじゃなくなる程雑草の勢いに圧倒されるんです。その雑草を見てやる気を失うという…

しかし今年はその雑草に負けずに頑張りました💦
というわけで今しか楽しめない生藍染めを行いました。

まずは完成写真から↓

帯揚げを染めました

◯染める布を準備する

まずは正絹の白生地を準備します。

染めを行う前日までに生地を希望の型に絞って準備をしておく。
この写真の絞りは2時間掛かりました。

◯葉を用意する

生藍染は葉の新鮮さが重要ですので染める直前に摘みに行きます。

新鮮な葉を用意。
土汚れが付着していることもあるので軽く洗い流す。


◯染め開始

まずは摘んできた葉と水をミキサーにいれて。

藍は薬草としても使われており食用可能ですので普段使いのミキサーを使っても問題ないのですが、あらゆるものが藍色に染まってしまい見た目を損なってしまうのでお蔵入りしていた昭和ミキサーを使いました。

美味しそうな若葉色の藍の葉

そしてスイッチオン!
葉は揉めば揉むほど良い色が出るみたいですがミキサーに掛けたほうが手が痛くならないで済むので楽ちんにしています(^_^;)
和裁士は腱鞘炎予防重要ですしね♩

こんな若葉色からあの藍ができるなんて嘘みたいですよね!!

天然の魔法です

ミキサーにかけてからは急ぎます!葉と液体とを分けます。

藍は空気に触れて酸化する事で色が変わって定着しますので染液が若葉色の間に染めたい生地を投入します。

染液に付けて、空気に触れさせてを繰り返す間に染液の色が青色に変わってきました。

これを染液から取り出して水で洗った後、絞りを解きます。

絞るのが大変なら解くのも大変!

こちらが解いたものです、鮮やかな藍になりました^^

これが乾いたらもう少し薄い青になって生藍染めの完了です。

生藍というだけあって普段よく見かける藍染とは違い濃い色が出ません
これこそこの時期しか楽しめない藍の楽しみ方なのです✨


簡単ですので、足袋や半衿、エプロンなど様々な物を染めて日常を藍色に彩っても豊かで楽しいと思います♩

以上ものぐさ和裁師でした🪡

◆牛田智 「生葉染色の化学的な観察とその実際方法-藍の生葉染めによる絹の紫染め」、染織αNo225、p64-67 (1999)
◆牛田智、谷上由香 「藍の生葉染めにおける絹の赤紫染色の条件」、日本家政学会誌、49巻、9号、p1033-1036 (1998)

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菊瓢  kikuhisago
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