基本の縫い方④運針のやり方
こんにちは
日本の着物仕立て処 ❋ 菊瓢 です
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「 和裁は我が国必須の英知の結晶。」
私は古より連綿と受け継がれてきた美しい着物を形にする技術【和裁】を慣用にする活動に力を入れています。
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🍀今回は和裁の特徴でもある「運針の方法」をご紹介いたします。
・練習に必要なもの
・運針の方法
・目標を立てる
非常に重要なので🔥マークで重要度を示しています↓↓
◯運針とは
運針は主に和裁で使う針の運び方です。
「和裁は運針に始まり運針に終わる」と言われる程全ての動作の基本となっています。道具の正しい使い方を最初にしっかりと身につけておきましょう。
◯運針に必要なもの
①根気🔥
まずはこれです。しかし辛いときは練習をやめましょう。余裕のある時に手指を動かしてまずは身体に動きを覚えさせてあげてください。自転車と同じで一度出来るとやり方を忘れてしまうことはありません⭕️
②布と針・指皮
針と指皮についてはこちらで紹介しています
練習用布は薄手の木綿地で50㎝×30㎝程の一枚布を二つ折りで使用します。練習用の糸はどんな物でも構いませんが、細めの木綿糸で十分です。
◯針の持ち方🔥🔥🔥
⚠️針は持ち方が非常に重要です
①指皮をつけて、利き手の人差し指と親指をL字に広げ残り3本は握り込みます。
②そのまま針をつまむ、まだ糸は付けません。
③そのまま作業台に針先を当てて、指皮に針尻が当たるようにします。
④そのままの状態で持ちやすい安定ポイントを探ります。
⑤宙に浮かして針を正しく持てているか確認しましょう。
⑥正しい持ち方のまま針先を作業台に当てて、指を動かす練習をします。※これは実際の布をたぐる練習にもなります。
人差し指と親指の動きに慣れると自然に布をたぐれるようになります。
※練習のポイント🔥
・針尻を指皮に垂直に当てる
・針先側を追いかける心持ち
・人差し指、親指は同じリズムで動くように
鼻歌を歌えるくらい楽にこの動きができるようになったら布を使ってみましょう♩
◯運針練習方法🔥🔥
練習用布に鉛筆などで真っすぐ線を引きます。針に糸を通し実際に練習をしてみましょう!
動画でやり方を紹介しています⬆️
①正しい針の持ち方で針に指を当てる。この時利き手の人差し指は布の向こう側へ当てる
②左手は手のひら分ほど離して、親指が向き合うように軽く握ります。
③左手で布を張り、右親指と人差し指で針先をつかみに行くように交互に布をたぐって針を進める※左右交互・上下運動になる。
④針と指皮は垂直、そのまま進行方向に向かって進む※その一直線を起点に均等に振り子運動が行われているイメージで交互運動を行う。
⑤まだ縫い目は気にしなくていい!
⑥指皮と針先との間に布がたまってきたら布をしごいてなだらかにする。
⑦再び①に戻ってスタートの繰り返し。
——初めての運針はどうでしたか?
なかなか慣れないと思いますが、時間の隙間を縫って是非練習されてみてくださいね。
◯目標を立てる
運針を身につけるためには【目標を立てること】が一番の近道だと思います。
あなたは和裁について興味を持った時、最初にに何を縫ってみたいと考えましたか?
目標を口に出してみたり、紙に書いてみるだけでも一歩近づいたことになります。今回noteの運針解説の精度は低いのですが、少しでも背中を支えられば幸いです。
和裁をやってみたいという志をこれからも応援していきます。
針の扱い方や基本の縫い方をマガジンでまとめています。⬆️
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日本の着物仕立て処 ❋ 菊瓢では和服に関する様々なご相談を承っております。ご試着も可能ですのでお気軽にメッセージをお寄せくださいませ。
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