"予習"によって経験も知識も数倍に膨れ上がる
みなさん、予習という言葉を聞いてどんなイメージが思いつきますか?
塾の先生から言われた人もいるでしょうし、
はたまた、親からこの言葉を受け取った人もいるかもしれませんね。
なかでも、多くの人が想像つくのは、学校の先生じゃないでしょうか。
「明日、この範囲やるから予習しておけよ~」
なんて言葉を中学、高校と何十回、いや何百回聞いてましたね。
そのときは「先生なんか言ってんな~」ぐらいに考えてましたが、
先日、ある出来事をきっかけに
予習の重要さを思い知りました。
まさに知ってるか、知らないかの差です。
そのとある出来事というのは、
トルコとエジプトに行った新婚旅行での話です。
海外旅行の経験も少なく、アフリカに個人で行くのも怖いなーと思ってたので、
添乗員付きのツアーに参加したんですね。
で、大体の工程は決まってて、現地人の日本語が話せるガイドさんも同行してくれてました。
ピラミッドとか博物館とか、観光地ごとにいろいろ話してくれるんですけど、
まぁー知識量がすごい。
出るわ出るわ。
バスで移動中の車内で1時間ぶっ通しでピラミッドの歴史について喋ってると思ったら、
帰りの車内では、エジプトの歴史や教育について教えてくれたり、
なんだその情報ってのまで、そのガイドさんは語ってくれました。
で、僕エジプトについてほとんど下調べなしで行ったので、
ほとんどの話が新鮮で、「へぇ~」なんて言いながら楽しく聞いてたんですけど、
人間ってのは面白いもので、大体の話は1時間後には忘れてるんですよね。
だから、聞いてる途中で「なんかもったいないな」って思い始めて
スマホにメモを取り始めました。
あとで調べよ~って。
まぁでも調べないですよね。笑
メモ書きは今もスマホの中にあるんですけど。
そんときに思ったのは、
「新しい知識をいきなり入れても覚えられない」
ってことなんですよね。
予習もなしに、現地で情報の雨を浴びせられ、
全部覚えるなんて無理じゃないですか。
しかもほとんどが知らない情報。
じゃあ、せっかく教えてもらってるその知識を
少しでもモノにするにはどうすればいいかというと、
予習なんですよね。
ちょっとだけ明日行くところの情報を仕入れておく。
例えば、クフ王のピラミッドに行くとして、
「クフ王ってそもそも誰?」
「家族構成はどんな感じなの?」
「ピラミッドって何のために作られたの?」
「どんなところが見どころなのか」
この辺の知識を知ってるだけで、
ガイドの説明を聞いた時に、
「うんうん、そうだよね」ってなるし
詳しい情報が聞けたら
「あ、あの情報とこの情報は結びつくな」
とか新しい発見にもなる。
2回勉強してるのと一緒なので、
頭に定着する量も変わってきます。
学校で言われる「予習」と
言葉の内容としては一緒だけど、
実際にできる人はほんの一握りだと思います。
勉強という括りで考えると、
「やりたくないな~」
ってなる気持ち分かります。
でも、これが自分が楽しみにしてた旅行とか
自分が興味あることだったら
自然と予習してる人多くないですか?
旅行前って
「予習しよ~」で現地の情報を調べるんじゃなくて
「知っとかなきゃ怖いな~」
「せっかく行くなら楽しみたいな~」
で、自然と調べてません?
勝手に予習して、現地で答え合わせして復習して、
友達に「実際こうだったよ~」ってアウトプットして
あれ、なんか学習のサイクル回ってますよね。
予習
↓
授業
↓
復習
そりゃ帰ってきたときとか、
数年後とかでも楽しかった旅行の内容覚えてますよ。
もちろん現地の景色とか
体験したアクティビティとかの良さはあったりしますけど、
自分で回したサイクルのおかげで
記憶に定着してるのもあるんじゃないかなとも
今回の旅行で感じました。
あと、考えられるのは強烈な体験による感情の揺さぶりによる記憶。
このへんまで書くと長くなってしまうので、いつか書こうと思いますが。
ツアーでは、エジプト→トルコという順番だったので、
エジプトで予習しなかった分、
トルコの観光地に行くときにはサラッと調べて
ガイドさんの音声を聞いてみました。
そしたら、やっぱりスルスル入ってきましたね。
自分の答え合わせをしている感覚もあってとても学びになりました。
つらつらと書いてしまいましたが、
何も考えずに体験するのも大切ですし、
事前知識が少しでもあるとより学びが深くなるケースもあるよね。
というのが今回伝えたいメッセージです。
難しい教材をインプットするときや新しい知識を入れるときなどは
参考にしてもらえると嬉しいです。