筒
本を一気に買った
本を読むとなにか得なくちゃと思う
本当はもっと楽に自分をその本に委ねるべきなのかもしれない
得なくちゃと思うのは、そうじゃないと拾えないなにかがあると思っているからで、無意味になってしまうと思うからで。でも別に無意味でいいんだ。
もう少し本を信じてみようと思う
読んだ本が自分の全てになるように、クラゲみたいに自分をゆらゆらにして本を読んでみよう
本を対象物ではなく、自分の一部として捉えてみよう
最近、自分のことを筒だと思う
文字も音も食べ物も全てその筒を通す、それだけ
筒自体なんて薄っぺらでその中身は色んなものが通っては過ぎてを繰り返す
自分というのは一過性のもので、その場限りの自分が人生には無数にいる。他人や自分が定義する「自分」なんて簡単に変わる。一貫性なんてクソだね。
今の自分が、ある時の別の自分をみて「うわ、なんだこいつ」と思うように生きたい。一貫性に守られなくても良い程、今の自分を愛せる生き方をしたい。
いつかの自分なんて他人で、他人なんて理解できないんだから。