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とことん知っているから伝えられることがある

今日、アメリカに住む大学時代の先輩の旦那さんとオンラインで話をさせてもらった。

先輩とはFacebookでつながっているだけで相当ご無沙汰していた。

でもある日、FBを開いたとき、先輩の名前がなんだか光って見えたのです。

ん?と思って記事を見ると・・

数ヶ月前、旦那さんが脳腫瘍で手術をしたらしい。

それを見るなり

「話さないと」

という気持ちになぜかなったのです。

会ったこともない遠いアメリカに住んでいる先輩の旦那さんなのに。

実は私は今英語圏の人向けにオンラインのプログラムを立ち上げようと考えていて、準備中なのです。

その名も

「From Ill to Thriving: Discover your true self(病気から繁栄へ:本当の自分を見つける」

というもの。

簡単にいうと病気をした人が、病気を止めるためのプログラム。

心理学、脳科学、言語学など様々な分野を駆使して、過去の自分、今の自分、未来の自分と向き合って、新しい自分の運命を作っていく。

ただただ「やるんだ」という熱く静かな決意がそこにはあるのです。

まだ準備を始めたばかりで、全てがこれからなのだけど、その一歩として彼と話をしたいと思った。

「ハロー」

穏やかな、でも心細そうな笑顔。先輩によると、手術の後疲れやすくなって、横になっていることも増えたのだとか。

今日はただ少しでも話が出来ればと思った。

ちょっとした挨拶と今までの経緯なんかを話したりしただけだったけど、

ちょっとしたやりとりの中にも

「ああ、ほんとうにそうだよね。その気持ち、すごくすごくわかるよ」

と思った。

その気持ちとは、無力感。


病気になった人なら分かると思う。

あの、ズルズルと引き込まれていくような、自分には何も出来ないような、何かに飲まれていくようなあの感じ。先の見えないまっ暗な感じ。

それをとことん知っている私だからこそ、伝えられることがある。


今日確信した。

また近いうちに話をしようね、ということになった。

確信なんてなくてもいい。誰が何を言ったっていい。

私はこれをやるんだ。

私たちは決して無力なんかじゃない。

あなたも私も。

自分の運命は自分で作っていく。

すべては自分で決められる。


それを伝えることが、私のこれからの人生だ。




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