これからの老人票の重み(2024年のデルタ125)
んん-日本の若者は大変だね
「どうしました?」
いや、これからの流れを考えると僕らの世代よりまだ大変な時代になるなって思って
「どうしてです?」
これから、団塊のジュニアとかがリタイア期に入るじゃん
「ですね」
で、少子高齢化でしょ?
「ですね」
若者の意見は基本的に通らなくなっていくじゃん
「まあ、それはそうとして若者の生活はそんなに変わらないと思いますが」
んん-そうじゃないんだよね。若者が何らか政治にして欲しい事があると、自分が投票するだけじゃなく、老人を説得できなければならない時代に入っていくって事
「ああ、若者の票が少な過ぎる?」
そそ、だから今のままでは、老人の考える若者にとって良い事位しか、政策実現されないって事
「なるほど」
僕等の時代よりも更に若者は劣勢に立たされてるんだよね。僕らの時代でも、景気浮揚策としての減税なんてのは無かったんだよ。これから更にその傾向は強まる訳だ。積極的に自分が得をしたいって人は老人にはそれ程多くはいないけど、消極的に損をしたくないって人はそれなりに多い訳だ
「成る程」
だから、これからはシルバー民主主義の傾向はより顕著になるさな。もし、若者が政策を通したいと思ったら、まず、老人を説得して投票に行ってもらわないといけないっていう時代に入る。そうでなければ、組織票やカルト票で政策が決まっていくからね
「組織票を上回るには無党派老人層を説得しなければならない時代に入るって事ですか?」
そういう事。ただ、団塊ジュニアの世代は大卒以上の人が多く、理屈が合えば説得されてはくれる訳だ
「ああーこれからの時代は選挙に行くだけじゃなく、老人を説得できなければ政治が変わらないという時代に入るって事ですか」
そそ。老人をいかに説得できるかがカギになるって事。若者が自分の意見を政治的に通すにはまず、老人の説得から。って時代に入ってしまう訳だ。そうでなければ、自分の利得の為か、老人の思う若者にとっていい政策しか通らなくなるって事。所謂シルバー民主主義ね
「若者にとっては厳しい世界ですね」
そそ。僕らはまだ自分の信条によって政党を選べて、政策を変える一票になった。だけど、この先は若者の一票は軽すぎて政策反映にならないんだよ。だから、いかに老人を取り込んでいかに若者に有利な政策を引き出すかという戦いになる。その為には公徳を身に付けて老人を説得しなければならない。これは若者には難しい課題だ
「ああ、自己中じゃ老人票や組織票に勝てない?」
そうなんだよね。大抵の場合老人の方が老獪だから並大抵の事じゃない
政治に何も期待しないか。老人の説得か。可哀そうな時代だよ
「対策あります?」
具体的にはないに等しい。公徳をもって動いてくれる老人を公徳によって説得しないと選挙にいっても貰えないからね。その上組織票やカルト票。ネット工作との戦いになるので、まあ、厳しいわな。大抵の無党派が政治に膿んでいるしな。政治に膿んでる層の説得は大変だよ
「他人事ながら大変ですね」
僕は若い人に有利そうな政策の政党に入れるつもりだけど、これ自体が、老人の考える若者にとっていいと思える投票行動だからな
「あー主もシルバー民主主義の一翼。まだ、そんな年でもないでしょうに」
まあ、若者の一票の価値を上げる為に投票しないって選択もしたけど、どうにも若者に厳しい状態だね
「ですね。まあ、でも主は恐らくはご卒業組なんで程々考えればいいんじゃないですか?」
現役引退してるとそんなもんだな
厳しい時代だけど頑張ってね
「ん。ですね。アーメン」
アーメン
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