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リバウンドを制する者は、試合を制す

リバウンドを制するものは、試合を制す
2024.12.11 水
吉原健作 cocotakusuzuP.P

デニス・ロッドマン


「リバウンドを制するものは試合を制す」
バスケをしていれば、スラムダンクのこの名言を知らない人はいないでしょう。
では、現実のバスケでも本当にり ウンドを制するものは試合を制すのでしょうか。
答えはおそらくイエス。なぜ曖昧な言い方をしたかというと、これには複数の因果関係が関与しているからです。
とある研究で大学の大会結果を基に調査したところ、リバウンド獲得率の高いチームが勝つ確率は88.8パーセントだったそうです。簡単に言うと、相手チームよりリバウンドを取れていれば、88パーセントの確率で勝利を収めることができるということ。
さらに、このデータをディフェンスリバウンドの獲得率に限定する と、勝率はさらに高い94.4パーセントでした。
また、リバウンド獲得数と リバウンド獲得からの得点数を分析すると、「リバウンドを1本獲得することは0.65点」を取ることに等しいと報告されています。
単純計算をすると、ロットマンのように1試合20リバウンドをすると、そのリバウンドだけで13得点の価値があるということ。
そのほかの研究では、プロではない学生や実業団の試合で中途成功率が低いチームでも、リバウンド 多く獲得することで得点力を増すという結果が得られたそうです。
このデータをほかの大会に当てはめるべく、あえて過去の1969年西日本学生選手権大会を対象に調査したところ、勝ったチームはオフェンスリバウンド獲得率が 49パーセント、ディフェンスリバウンド獲得率が63パーセントで、負けたチームのOFR37パーセント、 DFR51パーセントより優れていたことがわかりました。

進化の進むバスケットボールですが、リバウンドの重要性については過去も現在も大きな変化はなく、このデータが現在においてもかなり重要だということがわかりました。
しかし、リバウンドに関する研究には、ほかのプレイに対する因果関係、勝利への貢献との差については言及されていないことが指摘されており、リバウンドがかなり重要であること が大前提とした上で、その他のプレイも大きく関わることが示唆されています。
オリンピックを対象とした各研究では、ディフェンスリバウンド、シュート成功率、フリースロー成功数、ファール、アシストパスなどが共通して重要な要素として挙げられています。
皆さんはどんなプレイで勝利に貢献しますか。

「リバウンドを制するものは試合を制す。」

slam dunk桜木花道

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