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「レギュラーを作らずにチームを作る」

2024.12.02 月 午前 11:34 ・ 7分 30秒
吉原健作 cocotakusuzuP.P

「レギュラーを作らずにチームを作る」
というお話をしていきます。
チーム作りの秘訣ということをテーマに
「レギュラーを作らずチームを作る」というこの言葉、ぜひ頭の片隅に入れておくべき言葉かなと思います。
レギュラーを作らずチームを作るということですが、部員が20人、30人、40人と多くいればいるほどその運営は正直大変になるわけです。
何が大変かっていうと、全員を満足させながら試合に出るメンバーは限られるというこの実情です。
選手であれば、みんなが試合に出たいし、 試合に出て自分の活躍でチームを勝たせたいという気持ちがあるのは、これは健全なことなんです,
だからこそ、そこに競争というものが生まれるわけで、その競争によってみんな成長するというこの仕組みは間違いないんです。
だがコーチからすると、結局試合で使うメンバーっていうのが限られてくるという現実に合わせて、 やっぱり最終的にうまい子だけ、試合に出るであろう子だけを目にかけるっていうか、鍛えるっていうか。
そういうことをしていきたくなるものなんですよね。どうしても部員が20人、30人といると、実際に試合に出られるのは7人ぐらいかなとなったら、その7人の方にやっぱり時間をかけて自分の意識を向けていきたいし、その方がチーム強くなると考えがちで…

理屈で言うと、チームが強くなって全員で勝てばみんなハッピーだろうから、そっちの方に自分のリソースをさくっていうやり方。
これも一見合理的なように思えるんですけど、人間は効率を嫌うというところもありまして、人間関係では効率を求めてはいけないということですよね。
あなたは試合に出ませんよね、だから私はあなたのことを見ませんよ、っていうことをすると、これではチームはうまくいかないって目に見えてる…私は経験上そう思います。

だから試合が近づくにつれて、ある程度
決まってくるかもしれないが、そこに全部振り切っちゃうとチームはまとまんない。
こういう経験が私にはあるんです。

イメージとして「いいチーム」っていうのは、中心から遠い人の熱量が高いチームなんじゃないかって思います。
ここ大事なので、もう1回繰り返します
中心から遠い人の熱量が高いチーム、これがいいチームなんですよね。
バスケットボールであれば、1番の中心はボールを持ってる人という風に考えてください。
ボール持ってる人がバスケットボールという組織の中心で、その周りに味方の4人がコート上にいますということですね。そしてその周りにベンチに座ってる選手がいる、その周りにベンチに入れない部員がいて、その周りにその部員たちの保護者がいますという。
そういう感じでどんどん輪が広がっていくって考えた時に、ボールを持ってる人だけが熱くなって、周りの4人が冷めて見てるという…こういうチームがいいわけないですよね。
ということと、コート上の5人だけ熱くなって、ベンチが冷めてるというのもよくないし。
ベンチメンバーだけが熱くなって応援席が冷めてるということも良くないし。
部員だけは熱いけれども、関係者が冷めてるというのも良くないし、っていう風に考えるとですね、ボールの中心から遠い人の熱量が高いチームがいいチームなのかなという風に思います。

先ほど言ったレギュラーを作るってことを、どうしても指導者としてはやりがちなんですが、それはボールの周りだけを温めてるようなもんで、やっぱり外側を温めないことには、なかなか「良いまとまりのあるチーム」っていうのは作れないという風に思うんですよね。
コレの難しいところは、じゃあ、みんなで仲良くしましょう!っていうことをするとうまく行くかっていうと、それは絶対そうじゃないです。
なぜなら、競争の世界であり、勝負の世界なんで、なんかみんなで手を繋いでゴールしましょうみたいな、そういう感じのチームにしちゃうと、それはそれでストレスが溜まるということになります。
試合前もみんな均等に練習すると、ボールに触る時間も一緒とか。そしてメンバーもごちゃ混ぜということをずっとすると、そのレギュラーの子からするとやっぱり試合前は、試合のメンバーに即した練習をしたいし、自分たちはレギュラーとしての責任があるから、しっかり試合に向けた練習をしたいという風に不満が出たりします。
この辺はもう本当に選手の様子を見て、部員の様子を見てのさじ加減ということになるんですが、これはみんな均等、みんな仲良しでもダメだし、レギュラーだけに振り切ってもダメだし、それは様子を見ながらやっていくということにしかなりません。
この辺は本当に難しくて、自分自身も自戒の念を込めて今日の内容を書いているいるというところです。

もう1つ大事になるのは、部活ならば、その学生スタッフへの感謝っていうのを示し続けるのも、指導者として大事なことになります。
先ほどの例で言うところの中心から遠い人の熱量っていう、ある意味ボールの中心から1番遠い部員っていうのは、この学生スタッ なんですよね。高校生のチームだったらマネージャーがいたりとか、大学生以上だったらですね、いろんなスタッフがいますよ、マネージャー、トレーナー、そして学生コーチなどなどね。
それからスカウティングチームとかいろんな学生スタッフがいると思うんですけど、そこにチームのトップであるコーチ監督が、日頃の仕事に感謝すること、感謝を言葉で表すということはすごく重要です。
やっぱりそういう姿っていうのは選手たちは見てるので。
そうすると、お互いに感謝の気持ちが「チームの文化」として芽生えて、そのボールから遠い人たちの熱量の高いチーム作り、っていうのに非常に役に立つのかなと思います。
やはり日頃から、「あなたたちスタッフの働きがあって、選手が頑張れてるというところは感謝してますという」言葉は、折に触れて表現するように私はしているということです。

ということで話をまとめていきます。
今日のテーマ「チーム作りの秘訣」ということで、「レギュラーを作らずチームを作れ」とねえ、私も若い頃や選手時代は、レギュラーだけを作ればいいんだと、 部員が何十人いようが5人だけうまけりゃいいんだ、というぐらいのつもりでやってたところが正直ありましたから、それはあまり良くなかったないう反省を込めて。

そして部員が多いほど、レギュラーを作らずチームを作るということの難しさを感じいながら、共に頑張れたらいいなと思っています。
「中心から遠い人の熱量がいいチームになる条件」というこの考え方です。
ぜひまとまった熱いチームを作りたいという内容でした。

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