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正しい貨幣観を身に付けるためにすべき事

 MMT(現代貨幣理論)が広めたのは、「借金すれば収入を超えてカネを使うことができる。国家は最終的に借金を踏み倒せば良い」という狂った貨幣観だ。そこで、正しい貨幣観とは何かを考察した。

1.全て現金取引に置き換えて考えよう

 この世に銀行口座サービスがなければ、全て取引は現金で受渡ししなければなりません。だから、国家も支払いに備えて現金を金庫に準備しておく必要があります。
 税金として徴収した時点で、通貨が消滅するなんて妄想に対しては、断固NOと反論できますね。

2.無い袖は振れない

 この諺はたとえ袖をどれだけ振ったとしても、袖に入っていないお金は出せないことを意味し、お金にゆとりがなく、支払いや返済、援助などを求められても、現実に到底無理だ、と断るときに用いられます。

 国家も同様です。政治屋に対して「無い袖は振れぬ」と納得させなくてはならなかったのです。ところが、財政法で禁じられているにも関わらず、赤字国債を振り出して民主主義の要求に応えてしまった。これが現在の危機を生みました。

3.収入の範囲で生活をする

 このシンプルな心掛けを守れば、カネにまつわるあらゆる問題が解決します。私たちが目の前の欲望を満たすためにカネを借りたら、その時はいいかも知れませんが将来返済しなければなりません。結局自分のクビを絞めることになるのです。

 国家の場合は更に深刻です。一旦カネを借りて民主主義の欲望を満たしたら、民主主義はもっとクレと欲望がエスカレートしていき、その要求は増えることはあっても削減することはできなくなります。だから、絶対無い袖を振ってはいけないのです。

 国家が収入の範囲で生活する。言い換えるとプライマリバランスの黒字を堅持するということになります。

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