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「昔、好きだったゲーム」の話、してもいい?
「あの頃、好きだったもの」は、何だったろう。
「昔、好きだったものにすがる」という記事を書いたあと、幼少期から学生時代までをさかのぼって、いろんな「好きだったもの」を思い出してみた。
昔、好きだったゲーム。
昔、好きだった季節。
昔、好きだった漫画やアニメ。
昔、好きだったCDやテレビ。
「あの頃、〇〇が好きだったなあ」と思い返すだけで、当時の「わたし」が鮮明に思い出せる。
子どもの頃は、あんなにも熱心に、純粋に、一途に、〇〇が好きだった。
たぶん、今のように選択肢もそんなに多くはなかったので、おなじものが好きな者同士で集まって、ワイワイ盛り上がるのも楽しかった。
「昔、好きだった〇〇」と題して、好きだったもの語りをすることにした。
理由は、スラスラと書きやすそうだから。
今回は、「昔、好きだったゲーム」の話だ。
思い出深い2つのゲームの話を、ただただ聞いてほしい。
◇◇◇
子どもの頃、好きだったゲームが2つ。
ひとつは、PS2の「クラッシュバンディクー2」。
もうひとつが、ゲームボーイの「かわいいペットショップ物語」。
この二つは、わたしにとって、特別な思い出のあるゲームなのである。
・「クラッシュバンディクー2」
「クラッシュバンディクー2」は、わたしが初めてやったゲームだった。
小学3年生のとき、仲良くなった友達の家で、初めてやらせてもらったのがこのゲームだった。
プレステを触ったのも、このときが初めて。家にスーパーファミコンがあって、マリオカートくらいならやったことがあったのだけど、プレステの複雑な操作におどろいた。
初めてコントローラーを持ったときの困惑を、今でも覚えている。
「〇が何?△はどれ?え、じゃあ×はどうなるん!?」と四苦八苦。
慣れてくると、友達の中ではけっこう上手くて、コントローラーをなかなか手放さない嫌なヤツと化してしまった。
そのころ、友達の間では「リカちゃん人形」で遊ぶのが流行っていた。
「小学生なのにマジかよ」とは言えず、わたしも無理にリカちゃん人形のセットを買って、仲間外れにされないよう必死に遊んだ。
もちろん、ぜんぜん楽しくない。
「それよりクラッシュバンディクーしない?」
友達にそう提案しても、却下された。
友達はリカちゃん人形が好きだったし、そもそもプレステはその子のお姉ちゃんのものだった。
わたしは何度も頭の中で、「クラッシュバンディクー2」の「しろくまステージ」を想像した。
あのクマに乗って走る疾走感。
たまらなかった。
その後、友達の家には「クラッシュバンディクー3」も増えて、いよいよわたしは友達の家に入り浸った。
実は、2より3のほうが好きだった。
2でお気に入りだった、しろくまに乗って氷の道を自動スクロールで進み続けるステージは、3でトラに乗ってチャイニーなコースを進むステージへと進化した。
そのステージが、いっっちばん好きだった。
けっきょく、わたしは最後までプレステを手に入れることはなかった。
「友達が持っているなら、おなじのを買ってもつまらないでしょ」というのが親の見解だった。
そして、我が家には64が届き、我が家はマリオパーティをする溜まり場となってしまった。
「クラッシュバンディクー」の話は、時が経つにつれて忘れられ、わたしも「スマブラ」とか「FF」の方へと向かっていった。
それでも、思い出深いのはこれだ。
きっとわたしが人生で初めて、ゲームに取り憑かれた瞬間だったのだろう。
◇◇◇
・「かわいいペットショップ物語」
ゲームボーイ全盛期。
まわりが「ポケモン」にハマっているあいだ、わたしはなぜかこの『かわいいペットショップ物語』にどハマりしていた。
病気のおばあちゃんに代わって、ペットショップを経営することになった女の子。
各地で動物を捕獲したり、薬草などの材料を探したりしながら、町へ戻ってはお客様の依頼もこなす。
めちゃくちゃ忙しいペットショップ経営だった。
そのタスクの多さが好きだった。
このゲーム、突っ込みどころは満載なのだが。
まず、かわいい。
動物もかわいいし、女の子もかわいい。
町を飛び出して、象やら蛇やらいかつい動物を探して捕まえるのも、ポケモンみたいでおもしろかった。
薬草の調合なんかも単純で分かりやすかったし、ペットの大会なんかもあったような。
わたしは一生懸命、手帳に調合をメモしたり、依頼をリストにしてやり込んだ。
アナログなやり方だったけど、性に合っていた。
ついには、寝たふりをして布団をかぶり、毛布の中でも『かわいいペットショップ物語』をした。
目が悪くなったのも、そのせいかもしれない。
いやいや。
「ポケモン」にそんなにハマらなかったわたしが、どうしてこの『かわいいペットショップ物語』には、ハマったのだろう。
それは多分、「戦闘」がなかったからだ。
わたしは、「ポケモン」の技の効果や数値を覚えることや、戦闘で勝つことにまったく興味がなかった。
その点、動物捕獲、育成、大会、調合などの要素がつまった『かわいいペットショップ物語』は、子ども時代のわたしにぴったりとハマったのだ。
そしてやっぱり、かわいかった。
かわいいは、正義だった。
◇◇◇
ほかにも、好きだったゲームはいくつかある。
マリオ、ヨッシーアイランド、カービィ、FFX。
でも、この2作品は思い出深い。
書きやすくて、手がスラスラと動いた。
なにより、懐かしさで気持ちが爆発しそうだった。
「やりたい・・・」と、もがきたくなった。
「昔、好きだった〇〇」シリーズ。
たくさん書いて、コレクションしようとおもっている。
好きなもの語りは、たとえ過去でも書きやすい。
また、好きな〇〇の話、聞いてください。