#3 旅行(中編)
アミュプラザの屋上にある観覧車・アミュランに乗った僕達が次にやってきたのは、桜島全体が見れる展望所がある城山だ。
○○:着いたね。
理々杏:うん。此処を登るの?
○○:うん。この坂を上がったところに、展望所があるんだ。ちょっと傾斜がある坂ってだけだから、そんなにキツくはないよ。
理々杏:分かった、頑張る。
○○:じゃあ行こっか。
理々杏:うん!
僕達は、ゆっくり坂を上がった。
理々杏:意外と楽だね。
○○:そう言ったじゃん。
理々杏:うん。意外と人居るんだね。
○○:そうだね。僕も久しぶりに来るよ。
理々杏:よく来てたの?
○○:まあね。週一で来てたかな。
理々杏:週一!?なんでそんな、しょっちゅう?
○○:まあ、うちは皆、アウトドア派だからね。
理々杏:成る程。あ・・・着いたの?
○○:うん。ここだよ。こっから見える桜島が好きなんだよね。
理々杏:ふふっ。分かる気がする。その気持ち。
○○:なら良かった。ほら、この双眼鏡を使えば、市内が見れるよ。
理々杏:へぇ~。どれどれ・・・おぉ~!スゴーイ!
○○:ふふっ。
しばらく、双眼鏡を覗いていた理々杏ちゃん。やがて下山した僕達は、次に目的地に向かう。
理々杏:次は何処に行くの?
○○:島だよ。
理々杏:島!?
次の行き先は・・・
理々杏:おぉ~・・・海だ~。
○○:此処は、長島っていう島で、阿久根市の更に先に有るんだ。因みに、場所によっては、熊本の天草も見えるんだよ。
理々杏:天草・・・この展望台は?
○○:うずしおパーク・・・此処から、九州本土と、長島本島を繋ぐ黒之瀬戸大橋が見れる。
理々杏:あの橋・・・黒之瀬戸大橋って言うんだ・・・あれ?じゃあ、本州と四国を繋ぐ橋は?
○○:それはただの瀬戸大橋。
理々杏:・・・同じ人が作ったの?
○○:違うよ。
理々杏:そうなんだ。それにしても、風邪が気持ち良いね。
○○:まあ、海だからね。よし、次に行こっか。
理々杏:うん。次は何処に行くの?
○○:綺麗な所だよ。
理々杏:?
つづいてやってきたのは・・・
理々杏:おぉ~・・・灯台だ!
○○:長崎鼻灯台っていうんだよ。
理々杏:へぇ~。あ!下で釣りしてるよ!
○○:あぁ、磯釣りが出来るんだ。結構な穴場なんだよね。
理々杏:へぇ~・・・降りれるの?
○○:降りれるけど降りないよ。
理々杏:それは分かってますよ。ねぇ!次に行こう!
○○:はいはい。慌てなさんな。あ、そうだ。お腹空かない?
理々杏:言われてみれば、小腹が・・・
○○:じゃあ、彼処に行こっか。
理々杏:?
○○:はい着いた。
理々杏:?わぁ~、リスさんだ!
理々杏:大きいなぁ・・・此処は何なの?
○○:長島ブーゲンビリアの丘。
○○:色んな色のブーゲンビリアが見れるんだ。横には、ハナカフェが有るから、小腹を満たすのに丁度良いよ。
理々杏:スゴいね。グゥーーー
○○:あ・・・
理々杏://///
○○:ふふっ。先にカフェに行こっか。
理々杏:うん/////
ハナカフェで小腹を満たした僕達は、ブーゲンビリアを見た。
理々杏:綺麗だねぇ・・・
○○:そうだね・・・
二人:・・・
僕達は数分間、其処から動かずに、ただじっと、ブーゲンビリアを見つめていた。
理々杏:・・・行こ?
○○:もう良いの?
理々杏:うん!
○○:分かった。
僕達は、ブーゲンビリアの丘を出て、港にむかった。
理々杏:此処から何処に行くの?
○○:熊本県の天草って所だよ。で、其処から更に船に乗って、長崎県に行くの。
理々杏:おぉ~、長崎かぁ・・・
○○:長崎に着く頃には、18時過ぎてると思うから・・・長崎に着いたら、すぐ宿泊先に直行するよ。
理々杏:はーい。
○○:じゃあ、フェリーに乗りますか。
理々杏:おぉ!
それからすぐに、フェリーは出発した。長崎に到着した頃には、僕の予想通り、時刻は18時を回っていた。
旅館・受付
女将:いらっしゃいませ。
○○:どうも。予約していた、中村です。
女将:かしこまりました。確認致しますので少々お待ち下さい。
○○:はい。
理々杏:立派な所だね。
○○:だね。
女将:お待たせ致しました。二名様でご予約の、中村様ですね?
○○:はい。
女将:お待ちしておりました。本日は当旅館をご利用いただき、誠にありがとうございます。それでは、お部屋までご案内致します。
○○:お願いします。
女将:どうぞ。
理々杏:お邪魔します。
○○:そんな、家じゃ無いんだから。
理々杏:だって・・・他に何言えば良いか分からないし。
○○:ふふっ。お世話になります、で良いんだよ。
理々杏:そっか。お世話になります!
女将:ふふっ。はい。お二人は、ご夫婦でらっしゃいますか?
○○:いえ。まだ違います。
女将:そうなんですか。てっきり、新婚旅行かと。
理々杏:し、新婚旅行!?/////(心:それって・・・ボク達が、夫婦だって思われてるって事!?)でも、二人きりで来てたらそう思われても不思議じゃないのかな・・・ボソボソ
○○:?理々杏ちゃん?どうかした?
理々杏:ふぇっ/////あ、ううん!何でも無いよ!アハハ😅
○○:?
女将:ふふっ。此方が、お部屋になります。
○○:おぉ~・・・夜景が綺麗ですね。
女将:ありがとうございます。部屋の露天風呂は、ご自由にお使いください。
○○:はい。
女将:お食事はいかがなさいましょう?すぐにご用意出来ますが。
○○:どうする?
理々杏:じゃあ、お願いします。
女将:かしこまりました。すぐにお持ちしますね。
○○:お願いします。
女将:はい。それでは、ごゆっくりどうぞ。
○○:はい。
理々杏:広いねぇ。
○○:そうだね。とりあえず、先に布団敷いちゃおうか。
理々杏:うん!
○○:どうする?布団、くっつける?
理々杏:へっ?あ、えーっと・・・うん/////くっつける・・・
○○:はーい。
理々杏:・・・(心:今日こそは、自分から誘うぞ。よし!)ねぇ、○○君!
○○:ん?なに?
理々杏:あの、その・・・/////今日、さ。えっと・・・え・・・
○○:え?
理々杏:えっ・・・
○○:・・・
理々杏:えっ、えっ・・・(心:言うんだよ、ボク!)えっ・・・エビの天ぷら!
○○:え?
理々杏:あ、あの、エビの天ぷら・・・有るかなぁ~・・・って。
○○:あぁ~・・・有る、かもね。
理々杏:あ、う、うん・・・有ったら、良いなぁ。アハハハ😅はぁ~。
○○:?
理々杏(心):言えなかったよぉ~・・・
○○:ねぇ、理々杏ちゃん。
理々杏:えっ、あっ・・・な、なに?
○○:折角だしさ・・・
理々杏:う、うん・・・
○○:一緒にお風呂入らない?
理々杏:へっ?お、お風呂・・・
○○:うん・・・どう?
理々杏:・・・/////は、入りましゅ・・・
○○:ふふっ。可愛い。ナデナデ👋
理々杏:ボンッ/////プシューー
女将:失礼いたします。
○○:はい。
女将:お食事をお持ちしました。
○○:ありがとうございます。
女将:それでは。
○○:はい。見てみて理々杏ちゃん!エビの天ぷら有ったよ。
理々杏:ア、ハイ・・・ソウ、デスネ/////
○○:☺️食べよっか。
理々杏:うん・・・いただきます。パクッ
○○:いただきます。パクッ
理々杏:ん~~、おいひい~!
○○:うん、美味しい!この旅館で良かったね。
理々杏:うん!
食事を終えた僕達は、部屋の露天風呂に入ることにした。
○○:先に行くから、後から来てね?
理々杏:う、うん/////(心:どどど、どうしよう!?お風呂とか、一緒に入ったこと無いよぉ~!)
🚪ガラガラ
○○:おぉ~・・・
○○:すげぇ。
絶景を拝みつつ、体を洗い、湯船?に浸かった。
○○:ふぃ~。極楽ごくらく~・・・理々杏ちゃ~ん!そろそろ良いよ~!
○○(ドア越し):理々杏ちゃ~ん!そろそろ良いよ~!
理々杏:呼ばれた・・・はぁ~、ふぅ~。よし/////
🚪ガラガラ
理々杏:あ・・・/////
○○:いらっしゃい。絶景だよ。
理々杏:う、うん・・・(心:ドキドキしすぎて、絶景とか目に入らないよぉ~!)/////
○○:体洗ってきなよ。
理々杏:う、うん・・・/////
数分後・・・
理々杏:お、お邪魔しま~す/////
チャプ
理々杏:ふぅ~。
○○:ふふっ。あったかいね。
理々杏:う、うん・・・👀チラッ
○○:バシャ💦ふぅ~。
理々杏:ドキッ💓(心:髪をかき上げた○○君って・・・カッコいい~😍何気に見るのは初めてだなぁ・・・)ポーーッ
○○:ん?どうかした?
理々杏:へっ/////あ、ううん!なんでもないよ!
○○:?
理々杏:アハハ😅・・・うぅ~/////(心:何やってんだよ~、ボク~・・・)
○○:・・・☺️ナデナデ👋
理々杏:っ/////えっと・・・
○○:そろそろ、上がろっか。
理々杏:う、うん・・・
○○:先に上がるね。
理々杏:うん。
○○:あ、それと・・・
理々杏:?
彼女の耳元で・・・
○○:さっきのお誘い・・・いっぱいしようね。
理々杏:?(さっきのお誘いって、なんだろう・・・)ふぇっ/////
○○:😊じゃあ、早くね。
🚪ガラガラ
理々杏:・・・/////プシューー(心:うぅ~😖)
この後、お誘い通りの事をしたのは、言うまでも無い。
○○:ふふっ😊
後編へ続く・・・