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第1話 とある一夜から


※当初のストーリーの内容を少し変更しています。



 俺は賀喜◯◯。朝目を覚ますと、俺は全裸で、横には同じく全裸の、見知った顔の女性が居た。



◯◯:んっ。ん〜……ん?なっ……

?:んっ。ん〜……なに~……え……

二人:……

?:きゃーーーっ!ななな、なんで!?

◯◯:いや……俺にもよく……此処って、俺の部屋だよな?

?:……そ、そうみたいだね……

二人:……

◯◯:……なんか思い出してきたな……

?:……

◯◯:ていうか奈於……お前、彼氏居たよな?

奈於:……うん……

奈於:でも……他に女が居るみたいだし。

◯◯:浮気してるってことか?

奈於:うん。

◯◯:そっか……

奈於:結局男なんてさ。ボンキュッボンな女の人が好きなんだよ。

◯◯:……

奈於:◯◯もそうでしょ?

◯◯:俺?俺は……昔から変わらないから。

奈於:何が?

◯◯:好きなタイプ。

奈於:そうなの?

◯◯:うん。

奈於:どんな人がタイプなの?

◯◯:奈於みたいな人。

奈於:……へ?

◯◯:……って言ったらどうする?

奈於:……からかってる?

◯◯:……本気だよ?

奈於:……

◯◯:ずっと好きだったよ。子供の時からずっと。俺の片想い歴……だいたい十七年。

奈於:そ、それって……四歳からって事?

◯◯:うん。そうだよ。

奈於:……/////知らなかった……

◯◯:言ってないからね。こんな事言うのは不謹慎だけど、正直めっちゃホッとしてる。

奈於:……

◯◯:……ごめん。とりあえず服着な。俺はリビングに行っとくから。

奈於:……うん……

 俺は服を持って寝室を出た。



奈於side

 私は弓木奈於。朝起きたら私は全裸で、横には幼馴染みの◯◯が、同じく全裸で寝ていた。どうやら昨夜……やってしまったらしい。

奈於:……◯◯が、私の事を好き?そんなまさか……

奈於:……私……なんか喜んでる……?なんで……◯◯に好きって言われた、から……?

🚪コンコン

奈於:!?

◯◯(ドア越し):奈於。

奈於:は、はい!な、何……?

◯◯(ドア越し):お風呂入らないか?

奈於:え!?そ、それって……一緒にって事?

◯◯(ドア越し):……俺はそれでも良いけど?

奈於:……/////いや……さすがにそれは……

◯◯(ドア越し):ふっ😏冗談だよ。着替えとかは俺のしか無いけど良いか?

奈於:う、うん……

◯◯(ドア越し):じゃあ用意して持っていくよ。それから、其処に散らばってる奈於の服とかは洗濯機に入れといて。コッチで回すから。

奈於:わ、分かった……でも、良いの?迷惑じゃ、ない?

◯◯(ドア越し):そう思ってるなら、朝ご飯作ってくんない?普通の家事とかは問題無いんだけど……料理はどうも苦手でさ。だから頼むわ。

奈於:わ、分かった。任せて。

◯◯(ドア越し):サンキュ。じゃあ、お湯沸かしてあるから。湯船に浸かるだろ?

奈於:良いの?

◯◯(越し):もちろん。じゃあ。また後で。

奈於:うん。

 ◯◯はリビングの方に歩いていった。

奈於:……はぁ~……びっくりした……考えてもしょうがないよね。うん。……とりあえず、お風呂行こう。

 部屋に散乱していた服を持ってお風呂場に向かった。そしてシャワーを浴びて湯船に浸かる。

奈於:……◯◯と、昨日……したんだよね……つまりそれって……◯◯に裸を……/////うぅ〜……

◯◯(扉越し):奈於。着替え置いとくぞ。

奈於:あ、うん!ありがとう……

 それからしばらく浸かってお風呂から上がった。◯◯が用意してくれた服に着替えた。



◯◯side

 奈於がお風呂から上がった。

奈於:おまたせ。着替えありがとう。

◯◯:おう。

奈於:でもさ。これ、◯◯の服にしては小さくない?

◯◯:あぁ~、それね。妹の服だよ。

奈於:妹……遥香の?

◯◯:そう。前に泊まりに来たときに置いていったんだ。

奈於:なんで置いていったの?

◯◯:泊まりに来る口実になるでしょ?って言ってた。

奈於:……そう、なんだ……

◯◯:……それじゃあ、ご飯、頼むな。

奈於:うん。何が良い?

◯◯:……食パンとかバターとかあるけど。

奈於:……じゃあ、フレンチトーストとかどうかな?

◯◯:フレンチトーストか……良いね!それじゃあ、宜しくお願いします。

奈於:おまかせください。

◯◯:俺はちょっと部屋の掃除してくる。

奈於:分かった。

 朝食を奈於に任せて、パパっと部屋を掃除する。リビングや寝室など一部だけを。そして掃除を終えて……

◯◯:掃除は終わったぞ。

奈於:あ、うん。コッチはまだ掛かりそうだよ。

◯◯:そっか。どれどれ……ギュッ

奈於:ちょっ……◯◯っ///

◯◯:奈於。照れてるの?ふふっ。可愛い。

奈於:///

◯◯:奈於の手料理が食べられるなんて、最高だよ。

奈於:そ、そうですか……

◯◯:ふふっ。奈於。キスして良い?

奈於:ふぇ///だ、ダメに決まってるでしょ!

◯◯:ちぇっ……絶対ダメ?

奈於:絶対ダメっ!

◯◯:……

 俺は奈於からそっと離れた。そして……

◯◯:あ!Gだ!

奈於:え!?何処に……んっ!

◯◯:……(心:奈於……)チュッ👄

奈於:んっ💕ちゅっ💕んぅっ💕んっ💕ちゅっ💕んっ💕トントン✋

 奈於が俺の胸を叩く。でも俺は構わずキスを続けた。

奈於:んっ💕ぷは!ちょっと◯◯……

◯◯:……俺が上書きしてやる。

奈於:◯◯……んっ💕ちゅっ💕んぅっ💕ぷはぁ……ハァ、ハァ……

◯◯:奈於……欲しいんだ。奈於の事が。

奈於:……ダメ……私には、彼氏が……

◯◯:浮気してるんだろ?だったらコッチも浮気しちゃえば良いんだよ。

奈於:でも……

◯◯:まだその彼氏の事好きなのか?

奈於:それは……

◯◯:……奈於を好きな気持ちは、誰にも負けない。

奈於:◯◯……

◯◯:……奈於。

奈於:……んっ💕ちゅっ💕んぅっ💕んっ💕

ピンポーン

奈於:!?(心:誰か来た……)トントンッ✋

 俺の胸を叩く奈於の手を取って俺の手と繋ぐ。

奈於:んっ💕んぅっ💕(心:◯◯っ……もしかして気付いてないの……?)

🚪ガチャ

?:お邪魔しまーす!

奈於:ちゅっ💕(心:なんで入ってこれるの?!まさか不審者?!)ちゅっ💕んっ💕んぅっ💕ちゅっ💕トントンッ✋

?:ねぇ!居ない……の……ボトッ

◯◯:!?バッ

奈於:ハァ、ハァ、ハァ……

?:何、してるの?

◯◯:……なんで居るんだよ……"遥香"……

奈於:!?遥香……

遥香:……

奈於:あ、えっと……違うの!コレは、その……

◯◯:……

遥香:二人って……付き合ってたの!?😍

奈於:あ、いや……

遥香:もう!付き合ってたんなら教えてよ!

奈於:……

遥香:あ!私、邪魔しちゃったよね……ゴメンね……

奈於:ううん!むしろ助かったよ!ありがとう!

遥香:助かった?

奈於:うん!

遥香:……あ、ところで。

二人:?

遥香:なんか焦げ臭くない?

二人:……!?フレンチトースト!

奈於:あぁ~!……焦げちゃった……

◯◯:ごめん。俺が、あんなことしたから……

奈於:……/////あんなキス……彼氏ともしたこと無いよ。

◯◯:……キスしたこと無いのか?

奈於:うん。

◯◯:普通のキスも?

奈於:されたこと無い。

◯◯:マジか……

奈於:……最初から私とは遊びだった訳だ……

◯◯:……

遥香:二人は何の話をしてるの?

◯◯:……ご飯食べてから話す。遥香は?

遥香:私は食べてきたよ。

◯◯:そうか。じゃあ、少し待っててくれ。

遥香:分かった。

 焦げたフレンチトーストと目玉焼きというシンプルな朝ご飯を食べ、遥香に事の顛末を話した。

遥香:なるほど。浮気されてやけ酒して、二人は交わったと。

◯◯:そういう事。

遥香:ふうん。で、お兄ちゃんが暴走して、キスしてきたと。

奈於:うん……

遥香:お兄ちゃん。

◯◯:……すいません。ごめんな。奈於。

奈於:ううん。

遥香:で!浮気してる彼氏っていうのは?

奈於:……同じサークルの先輩。

遥香:……お兄ちゃんは会った事あるの?

◯◯:無い。大学も違うしな。

遥香:それもそっか。で、浮気してるのは間違い無いの?

奈於:うん。真佑が見かけて、写真撮ったって。……ほら。

遥香:うわぁ~……キスまでしてる……

◯◯:間違い無いな。奈於。此奴とは別れたほうが良い。

奈於:分かってる。明日のサークル活動の時に言うつもり。

◯◯:そっか。一緒に行かなくても良いか?

奈於:大丈夫だよ。

遥香:気を付けてね。

奈於:うん。

 この後、奈於は洗濯物が乾くまで居て、遥香は家に泊まるらしい。そしてこの日の夜。

遥香:お兄ちゃん。

◯◯:ん?

遥香:奈於ちゃんの事好きなんだよね?

◯◯:……昔からずっとな。

遥香:どうするの?

◯◯:……好きだって事は、奈於本人も知ってるからな。……アピールでもしてみるかな。

遥香:良いと思う。私も、奈於ちゃんがお姉ちゃんになってくれたら嬉しいし。

◯◯:応援してくれるんだ?

遥香:そりゃ勿論。

◯◯:……ありがとな。

遥香:ふふん。



翌日・奈於side

 私は今日。彼氏に別れを告げる。

?:奈於。

奈於:真佑。

真佑:今日別れを告げるの?

奈於:うん。そのつもり。

真佑:そっか。

 彼女は田村真佑。私と同じサークルに所属している。高校から一緒の友達です。

真佑:一緒に行かなくても大丈夫?

奈於:大丈夫だよ。ありがとう。

真佑:ううん。

 そして午後。サークル活動を終えたタイミングで彼氏の□□先輩を呼んだ。

□□:どうした?

奈於:……真佑が見たらしいんです。□□先輩が他の女の人とキスしてる所。

□□:……証拠は?

奈於:……コレがその時の写真です。

□□:あぁ~……バレちゃったか……

奈於:……私とは、遊びだったんですか?

□□:そうだよ。

奈於:っ!?

□□:いや。本気な訳無いじゃん!

奈於:え……

□□:だってお前……顔が可愛いってだけじゃん。それ以外何の魅力も無いから。

奈於:っ!

□□:しばらく夢見れただけでありがたいと思えよ。

奈於:……

□□:じゃあ、またな。自惚うぬぼれちゃん。

奈於:……グスッ😢

 しばらくその場で立ち尽くしていた。




 どれぐらい経ったのかな?それとも実際は、心配で様子を見に来た真佑に声を掛けられるまで、あっという間だったのかもしれない。

真佑:奈於!

奈於:真佑……えへへ。言われちゃった。私には、何の魅力も無いんだって。顔が可愛いってだけみたい。えへへ。

真佑:奈於……

奈於:……帰ろうかな。

真佑:……送っていくよ。

奈於:……ありがとう。でも……一人で帰るよ。

真佑:……大丈夫?

奈於:大丈夫。またね。

真佑:うん……

 私は帰路に就いた。途中、雨が降ってきたが、傘も差さずにトボトボ帰った。そして住んでいるマンションに着いた。すると其処には……

奈於:……◯、◯……?

◯◯:……何やってんだ。傘も差さねえで。

奈於:傘忘れちゃって。

◯◯:コンビニで買うなり出来ただろ。

奈於:それも……そう、だね。それで……どうして……?

◯◯:……田村から連絡来てさ。心配だから会いに行けって。

奈於:真佑が……

◯◯:……ひでぇ顔だな。目が腫れてる。どうせ一人で泣いてたんだろ。昔からそうだもんな。

奈於:……

◯◯:すぐ一人で抱え込む。お前の悪い癖だぞ。もっと周りを頼れ。

奈於:……迷惑掛けたくないし……

◯◯:だったら俺を頼れ。

奈於:え……

◯◯:迷惑だと思うんなら、俺を頼れ。好きな人の迷惑なら大歓迎だ。

奈於:◯◯……

◯◯:……ギュッ

奈於:!?◯、◯……濡れるよ?

◯◯:お前の心の方が濡れてるだろ。

奈於:……

◯◯:……奈於。

奈於:……なに?

◯◯:……俺だけを見ろ。

奈於:……

◯◯:俺が、お前を守る。

奈於:……◯◯……

◯◯:俺を……お前の側に居させてくれ。

奈於:……

◯◯:好きだよ。奈於。ギュッ

奈於:……◯◯……ギュッ

◯◯:……チュッ👄

奈於:んっ💕ちゅっ💕んぅっ💕んっ💕

 私達は抱き合い、キスをした。そしてそのまま私の部屋に入った。




奈於の部屋・寝室

◯◯side


 俺達は……再び交わった。

二人:……

奈於:……んっ💕あっ💕◯◯……んっ💕

◯◯:奈於……好き……

奈於:あっ💕◯◯……

◯◯:もっと……可愛い声、聞かせて。

奈於:んっ💕あっ💕んぅっ💕あんっ💕

○○:奈於……(心:可愛い。欲しい。奈於の事が……もっと……!)

奈於:あぁっ💕○○……んっ💕あっ💕んっ💕

○○:……(心:奈於は俺が守る……絶対に。)





To be continued…

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