第1話 僕は先生に…
※当初のストーリーから少し内容を変更しています。
僕は久保○○。高校二年生。自分で言うのもなんだけど、勉強も運動も得意で女の子にもモテる。クラスの中でも、人気者の部類に入る。そんな僕には、一部の人しか知らない秘密が有る。
○○:ふぁ~🥱
?:おはよう◯◯。
◯◯:おはよう。史緒里姉ちゃん。
史緒里:朝ご飯ちゃちゃっと食べちゃって。
◯◯:分かった。いただきます。パクッ👄うん。今日も美味しいね。
史緒里:ふふっ。
◯◯:で、父さんはもう行ったの?
史緒里:うん!
◯◯:母さんは今頃、お友達と朝食バイキングかな。
史緒里:そうね。久しぶりの旅行だもん。目一杯楽しんでるよ。
◯◯:そうだと良いな。今日、帰ってくるんでしょ?
史緒里:うん、そう。何時頃かはまだ分からないけどね。ほら。早くご飯食べないと、遅れちゃうよ。
◯◯:は~い。パクッ👄うん。美味しい。
それから朝食を食べ終え、学校に向かう。
男1:おはよう○○!
○○:おはよう!
女1:今日もカッコいいよね/////
女2:うんうん!
○○:おはよう。
女子達:キャーー!カッコいい!
○○://///
?:相変わらず、ムカつくぐらいモテモテだな。照れ屋な所がまだ可愛げあるけど。
○○:うるさいなぁ/////
男2:ふふっ。こういう所が人気の理由だよな。
?:まあ、間違いじゃないな。
男1:素直に褒めてやれよ。庄司!
庄司:うっせえ・・・
彼は梅澤庄司。僕の友達。彼も、僕の秘密は知らない。
🚪ガラガラ
?:皆おはよう!
クラス:おはようございます!
庄司:山下先生、今日は午前中で終わりだよね?
美月:そうだよ。
この女性は山下美月先生。僕の担任だ。
美月:じゃあホームルームを始めます。連絡事項は特に有りませんが、午前中で終わりだからって、手は抜かないでね。
クラス:はい!
○○:・・・(心:先生・・・)
美月:・・・
庄司:ふ~ん・・・(心:成る程な。)
一瞬先生と目が合った、気がした。
美月:それじゃあ、ホームルームを終わります。ちゃんと、授業の準備をしてから休んでね。以上。
クラス:ありがとうございました!
美月:はい。
🚪ガラガラ
◯◯:・・・
庄司:なあ◯◯。
◯◯:何?
庄司:お前、山下先生の事好きだろ?
◯◯:ふぇ/////な、なんで?
庄司:目を見れば分かる。
◯◯:・・・マジ?
庄司:マジ。
◯◯:・・・まあ、否定はしないけど。
庄司:やっぱりな。で、告白すんのか?
◯◯:・・・しても、意味ないよ。
庄司:なんでさ。やってみないと分かんないだろ?
◯◯:やらなくても分かるよ。付き合えたとしても、"一緒には居られない"し。
庄司:?
◯◯:そもそも、教師と生徒が付き合えるわけないでしょ?
庄司:まあ、それもそっか。
◯◯:だから、永遠の片想いだよ。
庄司:お前がそれで良いなら良いけどさ。
◯◯:・・・
それから、今日の最後の授業が終わり、僕は帰宅。けど家には誰も居ない。
📱Prrrrrr
◯◯:?史緒里姉ちゃん?もしもし。
史緒里(電話):あ、もしもし。◯◯?今は家かな?
◯◯:そうだよ。今さっき帰ってきた所。史緒里姉ちゃんは、仕事中?
史緒里(電):うん。今日は遅くなりそう。一人で大丈夫?お父さんは泊まりの出張で居ないし、お母さんも遅くなるみたいなんだけど・・・
◯◯:大丈夫だよ。心配しないで。
史緒里(電):うん。何か有ったら、すぐ電話してね?
◯◯:分かってるって。
史緒里(電):一応、"あの人"にも頼んであるから。
◯◯:え?
史緒里(電):じゃあね。
◯◯:あ、うん。お仕事頑張ってね。
史緒里(電):うん。じゃ。
◯◯:はーい。
📱ピッ
◯◯:マジか・・・部屋、片付けないと。
それから、部屋を片付け、お昼ごはんを作って食べる。ご飯を食べ終え、テレビを見ていると、インターホンが鳴った。
◯◯:は~い。今開けます!
🚪ガチャ
?:こんにちは。
◯◯:あ、こんにちは・・・山下先生。
美月:さっきぶり。
◯◯:話は聞いてます。史緒里姉ちゃんに頼まれたんですよね?
美月:うん。一応、何が有るか分かんないからって。
◯◯:なんかすいません。姉がご迷惑をお掛けして。
美月:気にしないで。史緒里は◯◯君の事を心配してるんだから。心配する気持ちは私も一緒だよ。
◯◯:ありがとうございます。
美月:ふふっ。今はいつも通りで良いよ。どうせ私達しか居ないし。
◯◯:うん。分かった。とりあえず上がってよ。美月姉。
美月:ふふっ。お邪魔します。
山下先生・・・美月姉は、史緒里姉ちゃんの高校時代の親友で、昔はよく一緒に遊んでいた。だから、高校に入って担任の先生になったって聞いた時はかなりびっくりした事を覚えている。
美月:ご飯は食べた?
◯◯:うん。一応。
美月:そっか。"お薬"は飲んだの?
◯◯:飲んだよ。
美月:良かった。部屋も綺麗だし、何もする事は無さそうだね。
◯◯:・・・帰る?
美月:ううん。さすがにまだ帰らないよ。今日は課題も無いし・・・久しぶりにゲームでもする?
◯◯:良いよ。なんのゲームをする?
美月:・・・何が有るの?
◯◯:えっと・・・サッカーと野球、桃鉄にポケモン。そして仮面ライダーだね。
美月:じゃあ、桃鉄しようよ。
◯◯:オッケー!負けないよ!
美月:コッチこそ!
◯◯:コンピューターは二人分で良いかな?
美月:良いよ。
◯◯:は~い。
二人で桃鉄をすることになった。トップバッターは美月姉で僕が二番手、コンピューターが三番手と四番手、という順番でゲームが始まった。最初のゴール地点は・・・
美月:何処かな。
◯◯:銚子だって。
美月:かなり近場だね。
◯◯:だね。とはいえ、油断大敵。
美月:負けないぞぉ!
◯◯:こっちだって。それじゃあ・・・
美月:うん!
二人:ゲームスタート!
桃鉄を三年コースでプレイした。奇跡的にキングボンビーが付くことは無かった。
◯◯:スゴいね。貧乏神付かなかった。
美月:ね!見事にコンピューターだけだった。さて。そろそろ決算の時だよ。
◯◯:誰が勝ったかな。
結果は・・・
二人:・・・コンピューターかい!
◯◯:コンピューターが一位って。
美月:キングボンビーが付いたのに?
◯◯:こりゃどうしようもないね。
美月:そうだね。あ、でも、私三位だ。
◯◯:僕が二位。
美月:◯◯君の勝ちだね。
◯◯:なんか、あんまり嬉しくないな。
美月:ふふっ。どうせなら一位が良かったもんね。
◯◯:うん。
美月:ふふっ。さてと。他は何する?
◯◯:他は・・・野球ゲームとか?
美月:良いね!やろうやろう!
それから二人でゲームをした。ゲームで盛り上がってたら、姉ちゃんが帰ってきた。
史緒里:ただいま!
二人:おかえり!
史緒里:ごめんね。美月ありがとう!
美月:ううん。久しぶりに◯◯君とゲーム出来て楽しかったよ。
史緒里:そっか。なら良かった。◯◯。体調は?
◯◯:そんなに心配しなくても大丈夫だよ。
史緒里:ホントに?
◯◯:大丈夫だって。
史緒里:そっか。あ、ご飯作るね。美月も食べていってよ!
美月:いや、さすがに悪いよ!
史緒里:良いから良いから。ね?◯◯もいいよね?
◯◯:もちろん!
美月:じゃあ、お言葉に甘えて。
史緒里:よしっ!すぐ作るね!
美月:私も手伝うよ!
史緒里:ありがとう。助かるよ。◯◯はゆっくりしててね。
◯◯:分かった。
キッチン
史緒里:美月。ホントにありがとね。
美月:ううん。そういえば◯◯君。前よりだいぶ明るくなったね。
史緒里:うん。学校が楽しいみたい。美月が居るからかな。
美月:え、私?
史緒里:うん。◯◯、昔から美月に懐いてたからね。
美月:そうだっけ?
史緒里:うん。昔はよく、美月お姉ちゃんと結婚する!って言ってたもん。
美月:そんな事もあったね。懐かしいなぁ。
史緒里:その頃は、まだ元気だったから。
美月:うん・・・
◯◯:姉ちゃん!
史緒里:!?あ、◯◯。どうかした?
◯◯:いや、カフェオレ買ってきてくれた?
史緒里:あ、うん!冷蔵庫に入ってるよ。
◯◯:は~い。
史緒里:あんまり飲み過ぎないでね?
◯◯:分かってるって。
史緒里:・・・ごめん。なんか暗くなっちゃった。ご飯、早く作っちゃおう。
美月:うん。
それからしばらくして、三人でご飯を食べた。ご飯を食べ終え、美月姉が帰ることになった。
美月:晩御飯までお世話になっちゃってゴメンね。
史緒里:ううん。またいつでも遊びに来てね。
美月:うん!◯◯君も、また学校でね。
◯◯:はい!今日はありがとうございました。
美月:それじゃあ。二人共、おやすみ。
史緒里:おやすみ!
◯◯:おやすみなさい。
史緒里:・・・帰っちゃったね。
◯◯:うん。
史緒里:お風呂入ってきたら?
◯◯:うん。
史緒里:・・・◯◯。
◯◯:?なに?
史緒里:・・・ううん。なんでもない!
◯◯:・・・うん。
史緒里:・・・まだ、好きなのかな。美月の事。
To be continued…