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第4話 聖なる日



これまでの
仮面ライダーディケイドwith乃木恋は・・・



 スーパーショッカーの罠にハマり、別の世界に飛ばされた祐次。その世界では、ディケイド激情態が大ショッカーの大首領として支配されようとしていた。しかし激情態は真の黒幕・月影ノブヒコこと、シャドームーンによって倒された。それからディケイドとシャドームーンの戦いが始まったが、お互い拮抗していた。そんな時、離れ離れになっていたWやアクセルが助けにやって来た。その後は四人で協力し、シャドームーンを倒し、世界を救った。そして祐次達は、もとの世界へと戻っていった。



世界の破壊者、ディケイド!
皆を守るために戦うと決めた、その瞳は何を見る?



ある日のレッスン終わり・・・


ハム子:今日のレッスンはここまで!それから、解散する前に、お知らせがあるわ。

祐次:みんな。クリスマスの日のライブが決まったよ!

みんな:ホントに!?

祐次:ああ!ライブの開始は十七時。高等部は二十四日が終業式だから、ちょっとバタバタしちゃうかもしれないけど、その辺は俺も手伝うから。

奈於:祐次君。ありがとう。

祐次:うん。セトリや演出とかはもう決まってるから、みんなは練習だけに集中してもらう事になると思う。

梅澤:分かった。

祐次:セトリは後ほど、みんなに送るからチェックしといてね。

みんな:はい!

祐次:クリスマスまであんまり時間は無いけど、皆で協力して頑張ろう!

みんな:オー!

ハム子:それじゃあ、今日は解散!

みんな:ありがとうございました!

奈於:祐次君!一緒に帰って良い?

祐次:勿論。先に外で待ってるよ。

奈於:分かった。すぐに行くね!

祐次:慌てなくても大丈夫だよ。

奈於:はい!

祐次:ふふっ。


帰り道


祐次:最近、やっと冬って感じになったね。

奈於:そうですね。朝も寒いですし。

祐次:ホントに。・・・これからしばらく、忙しくなるね。

奈於:そうですね。

祐次:どう?

奈於:練習が大変なのは勿論ですけど・・・

祐次:けど?

奈於:楽しみです!ライブ!

祐次:そっか。俺も、全力でサポートするから!お互い頑張ろうな?

奈於:はい!

 それからは忙しい日々が始まり、あっという間に当日を迎えた。

祐次:高等部のみんな、終業式、お疲れ様でした。三期生も、お疲れ様。ライブまでは残り二時間。ライブ開始は十七時。その一時間前には準備を始めるので、それまでにライブの最終確認をします。その後、衣装に着替えて移動し、本番となります。これからの流れは以上です。何か質問ある人は?

みんな:・・・

祐次:居ないようなので、これから取り掛かります。皆で助け合いながら、良いライブにしましょう!

みんな:はい!

祐次:じゃあ、まずはセトリの方から確認していきます。

 それから、ライブの時間まできっちり確認をし、あっという間に時間になった。

祐次:それじゃあ、会場に移動します。

 会場に移動し、舞台袖で円陣を組む。

梅澤:クリスマスライブ、絶対良いライブにしましょう!

みんな:はい!

梅澤:じゃあ、いつものいくよ!

みんな:せーの、努力!感謝!笑顔!私達乃木坂上り坂46!

梅澤:よし。行こう!

みんな:オー!

祐次:😊

奈於:祐次君。ライブが終わったら、少し時間をもらえませんか?

祐次:ライブの後に?

奈於:はい。

祐次:分かった。良いよ。

奈於:😀ありがとうございます!

祐次:ううん。

 そしてライブが始まろうとした時・・・

ドカーーーーーーーーーン🔥

みんな:!?

観客:きゃーーーーーっ!

祐次:まさか!

?:出て来い!仮面ライダー共!

祐次:奴は・・・カッシスワーム!

奈於:カッシスワーム?

祐次:仮面ライダーカブトの敵だ。超高速移動・クロックアップは勿論、一時的に対象を静止させることができる。

みんな:え!?

奈於:それってかなりキツいんじゃ?

祐次:ああ。だが、奴は一度倒している。

奈於:そうなの!?

祐次:ああ。だが奴は、倒されても再生する。だからこれは、そんなに驚く事じゃないんだ。でも、厄介なのに変わりはない。

奈於:どういう事?

祐次:今の奴の姿は、カッシスワーム・グラディウス。仮に倒したとしても、姿や能力を変えて復活するんだ。

梅澤:相当厄介だね。

祐次:ああ。

翔太郎:祐次!

祐次:翔太郎先輩!みなさんも!

翔太郎:奴はどうする?

祐次:決まってるでしょ。倒します。ライブがありますから。

翔太郎:そうだな。行くぜ!フィリップ、照井!

フィリップと竜:ああ!

アクセル!
サイクロン!ジョーカー!

竜:変っ・・・

翔太郎とフィリップ:変身!

竜:身っ!

サイクロン!ジョーカー!
アクセル!

W(翔太郎):行くぜ!ダッ🏃💨

アクセル:🏃💨

祐次:みんなはライブを続けて。

梅澤:・・・分かった。

奈於:・・・祐次君!

祐次:うん?どうした?

奈於:えっと・・・その・・・

祐次:奈於?

奈於:・・・死なないよね?

祐次:え?

奈於:・・・このまま戻ってこないとか、無いよね?

祐次:どうしたんだよ?

奈於:・・・どうしても思い出しちゃうの。

みんな:・・・

奈於:去年の・・・祐次君が、ドクトルGに負けちゃったときのこと。

祐次:・・・

 一年前。大幹部・ドクトルGとの戦いで敗れた俺は、生死を彷徨った。あの時は、父さんのお陰で助かったが、一歩間違えれば、俺は此処には居なかっただろう。

奈於:去年みたいに、祐次君が・・・

祐次:・・・ギュッ

奈於:!?祐次君・・・

祐次:大丈夫。必ず帰ってくる。だから、ライブを、頼むね。

奈於:祐次君・・・

祐次:🙂奈於。みんな。

みんな:・・・

祐次:今日来てくれたお客さんを笑顔に出来るのは、みんなのライブだけだ。だから、皆を笑顔にしてくれ。

奈於:祐次君・・・

祐次:そして!みんなが作ったお客さんの笑顔は、俺が必ず守る!だから・・・お互い頑張ろう!

みんな:はい!

祐次:奈於。

奈於:・・・

祐次:頼むよ。

奈於:・・・うん!絶対、生きて帰ってきてね!

祐次:・・・😏了解。ポンポン👋ダッ🏃💨

奈於:・・・

梅澤:弓木。行ける?

奈於:・・・はい!

梅澤:うん。行くよ!みんな!

みんな:はい!

観客:ザワザワ

梅澤:皆さん!落ち着いて下さい!

観客:・・・

奈於:不安なのは分かります。私達も一緒です。でも大丈夫です!ライブは予定通り開催します!

観客:こんな状況じゃ無理だろ!早く避難しないと!

奈於:私達は、みなさんを笑顔にしたくてライブをしています。このままみなさんを帰らせることは出来ません。

観客:俺達はどうなっても良いのか!怪物がいるんだぞ!

奈於:大丈夫!誰も死にません!何故なら私達には・・・仮面ライダーがついてますから!

観客:!?


会場の外


Wとアクセル:グアッ!

W(翔太郎):くっ!コイツ、なかなかやるな。

アクセル:ああ。

カッシスワーム:歯応えが無いな。

W(翔太郎):んだと〜!

祐次:先輩!

W(フィリップ):祐次!

カッシスワーム:ディケイド・・・お前も倒す。

祐次:お断りだ!俺は、生きて帰る!

ブウン

キーン

KAMENRIDE!

祐次:ダッ🏃💨変身!

DECADE!

ディケイド:ハアッ!

カッシスワーム:くっ!ふっ!ディケイド!

ディケイド:はっ!

カッシスワーム:ふっ!ハアッ!

ディケイド:くっ!グアッ!

アクセル:一気に決めるぞ!

W:ああ!

ジョーカー!マキシマムドライブ!
アクセル!マキシマムドライブ!

Wとアクセル:ふっ!

ディケイド:先輩待って!

W:ジョーカーエクストリーム!

Wとアクセル:ハアーーーッ!

ディケイド:仕方無い!

KAMENRIDE!BLADE!

ATTACKRIDE!MACH!

Dブレイド:ふっ!ハアッ!くっ!

Wとアクセル:祐次!?

ディケイド:うあっ!

カッシスワーム:ちっ!邪魔をするな!

ディケイド:くっ!ぐぅっ!

カッシスワーム:ハアッ!

ディケイド:グアッ!

W(フィリップ):どうして邪魔をしたんだい?

ディケイド:彼奴は、敵の攻撃をコピーするんです。無闇に攻撃したら、コッチが不利です。

W(翔太郎):マジかよ。厄介だな。

アクセル:だが、攻撃しないと勝てない。

ディケイド:・・・

カッシスワーム:ハアッ!

アクセル:!?グアッ!

W:うあっ!

カッシスワーム:ハッ!

ディケイド:グハッ!

カッシスワーム:とっとと倒してやろう。ハアッ!

ディケイド:マズい!クロックアップだ!

アクセル:それは確か・・・!?グアッ!

W:グハッ!

ディケイド:ガハッ!ちっ!クロックアップにはクロックアップだ。

KAMENRIDE!

ディケイド:グハッ!変身!

KABUTO!

Dカブト:くっ!

カッシスワーム:ハアッ!

Wとアクセル:くっ!グハッ!

ATTACKRIDE!CLOCK UP!

Dカブトとカッシスワーム:ふっ!ハッ!ハアッ!タアッ!ハアッ!くっ!フッ!ハッ!ヤアッ!タアッ!ハアッ!

カッシスワーム:ぐぅっ!

Dカブト:グアッ!

カッシスワーム:おのれ!ハアッ!

Dカブト:くっ!グッ!グアーーーッ!

ディケイド:くっ!

Wとアクセル:祐次!

カッシスワーム:ハアッ!

Wとアクセル:くっ!グアーーーッ!

ディケイド:先輩!くっ!

カッシスワーム:他愛もない。ディケイド!まずは貴様からだ!

ディケイド:!?くっ!

(奈於:絶対、生きて帰ってきてね!)

ディケイド:っ!

カッシスワーム:死ね!ハアッ!

ディケイド:フッ!くっ!

カッシスワーム:!?貴様・・・

ディケイド:言っただろ。生きて帰るって!ハアッ!


会場内


観客:うぉーーーっ!

奈於:みなさーーん!まだまだ行きますよーー!

観客:うぉーーーっ!

奈於(心):祐次君。頑張って。


会場の外


カッシスワーム:くっ!

ディケイド:先輩!本気で行きましょう!

Wとアクセル:ああ!

W:来い!エクストリーム!

アクセル!アップグレード!

KUUGA!AGITO!RYUKI!
FAIZ!BLADE!HIBIKI!
KABUTO!DEN−O!KIVA!

エクストリーム!

ブースター!

FINAL KAMENRIDE!
DECADE!

カッシスワーム:ちっ!

ディケイド:変に攻撃すれば、彼奴にコピーされてコッチが不利になる。けど、どデカい技をぶつければ、奴は吸収し切れないはずです。

W(フィリップ):成る程。

ディケイド:全力で行きますよ!先輩!

Wとアクセル:ああ!

エクストリーム!マキシマムドライブ!
エンジン!マキシマムドライブ!
FINAL ATTACKRIDE!
DE DE DE DECADE!

ディケイドとWとアクセル:ふっ!

W:ダブルエクストリーム!

ディケイドとWとアクセル:ハアーーーッ!

カッシスワーム:!?くっ!ぐぅっ・・・グアーーーーーッ!ドーーーーーーーーーーーン🔥

アクセル:やったか?

カッシスワーム:くっ!おのれぇ、ライダー共!

W(翔太郎):マジかよ。

W(フィリップ):とんでもない奴だ。

アクセル:だが、まったく聞いてない訳じゃない。

ディケイド:カッシスワーム!今度こそ終わりだ!

KABUTO!
KAMENRIDE!HYPER!

FINAL ATTACKRIDE!
KA KA KA KABUTO!

ディケイド:ハアーーッ!

カッシスワーム:くっ!グアーーーーーッ!ドーーーーーーーーーーーン🔥

ディケイド:俺達の、勝ちだ。


会場内


奈於:みなさーん!ラスト行きますよー!

観客:うぉーーーーーっ!

奈於:それでは聴いてください。あ・・・

祐次:・・・👍・・・🙂コクッ

奈於:コクッ😊それでは聴いてください。「歩道橋」

祐次:😊

 ライブは大盛況で終わった。お客さんもいつの間にか、怪物の事なんか忘れているかのように夢中になっていた。

梅澤:みんな!やり切ったね!

みんな:はい!

奈於:・・・あ、祐次君!ダッ🏃💨

祐次:うおっ!ふふっ。お疲れ様。

奈於:無事で良かった。

祐次:ふふっ。約束したもんな。生きて帰るって。ありがとう。

奈於:私、なんもしてないですけど。

祐次:良いんだよ。

奈於:・・・はい。

祐次:ゴメンね。ライブ見れなくて。

梅澤:ううん。ありがとう。ライブを守ってくれて。

祐次:😏マネージャー、だからな。へへっ😁

みんな:😄

祐次:改めて、みんなお疲れ様。会場の片付けとかは、明日やる手筈になってるから。今日はこのまま解散です。今夜はゆっくり休んでね。

みんな:はい!

祐次:じゃあ!みんな!解散!

みんな:はい!

祐次:ふふっ。・・・

(奈於:祐次君。ライブが終わったら、少し時間をもらえませんか?)

祐次:奈於。

奈於:はい?

祐次:ライブの前に言ってたアレ・・・なんだったの?

奈於:あ、えっと・・・あ、後で!後で教えます!

祐次:・・・分かった。外で待ってるよ。

奈於://///はい!


三十分後・・・


奈於:祐次君。おまたせ。

祐次:全然。改めて、ライブお疲れ様。

奈於:祐次君もありがとう。守ってくれて。

祐次:ううん。それで?

奈於:あ、はい。クリスマスなので、プレゼントをあげたくて。

祐次:あぁ~、なるほどね。

奈於:でも、何が良いか思い付いてなくて。まだ買えてないんだ。何か、欲しいものってある?

祐次:欲しいものかぁ・・・うーん。

奈於:どう、かな?

祐次:なんでも良いかな。俺はただ、みんなと・・・奈於と一緒にいられるなら、他には何もいらないよ。

奈於:祐次君・・・ギュッ

祐次:!?・・・ギュッ

奈於:祐次君。

祐次:なに?

奈於:暖かいね。

祐次:奈於の方こそ。

奈於:・・・私、思うんです。いつも私達を支えてくれて、励ましてくれて。時には、喝をいれてくれて・・・そして何より、私達を守ってくれる。そんな祐次君に、私もメンバーも救われてる。だから・・・

祐次:・・・

奈於:祐次君と出会えて良かった!

祐次:!?奈於。俺からも言わせて。

奈於:うん・・・

祐次:俺もだよ。ありがとう奈於。俺と出会ってくれて。

奈於:祐次君・・・

祐次:今の俺があるのも、全部、みんなのお陰。みんなが側に居てくれる。そうすればもっと強くなれる。それを気付かせてくれたのは、紛れもない、君だよ。奈於。だから、ありがとう。

奈於:祐次君・・・

祐次:・・・

 俺達はそっと、唇を重ねた。

二人:ふふっ。

祐次:帰ろっか。

奈於:うん!あ、手繋いで帰ろうよ!

祐次:良いよ。ギュッ

奈於:えへへ/////

祐次:まだ早いかもだけど、初詣。一緒に行かない?

奈於:え、行きたい!

祐次:じゃあ決まりだね。

奈於:うん!楽しみだなぁ〜!

祐次:ふふっ。(心:ありがとう。奈於。)





次回
仮面ライダーディケイドwith乃木恋



祐次:明けましておめでとう!

みんな:明けましておめでとうございます。

祐次:今年も宜しくね。

みんな:はい!

奈於:正月からドーパント!?

祐次:グアッ!

祐次:おみくじ引かないと。

奈於:私、大吉です!

祐次:・・・俺、大凶。

祐次:どうなってんだぁ〜〜〜〜〜!?

奈於:祐次君!



全てを破壊し、全てを繋げ!



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