僕は義姉に恋をした Ep.1
僕は弓木○○。最近、母親が再婚したことで、弓木の姓になった。そんな母の再婚相手には娘さんがおり、名前は奈於。彼女は僕の五個上、即ち義姉にあたる。僕は、そんな義姉に一目惚れ。好意を抱いている。そんな義姉に対して、一つ困り事がある。それは、距離が近すぎるという事だ。無論、嫌ということは無い。むしろ嬉しい。ただ、僕も健全な高校生。つまり、それなりに緊張しちゃう訳で・・・
奈於:○○くーん?
○○:はーい?
奈於:ごめん。ちょっと手伝ってくれない?
○○:良いけど・・・どうしたの?
奈於:アソコに有るの、取ってくれない?
○○:ん?あれって、かき氷機?
奈於:そう。お父さんが、高い所に置いちゃってさ・・・
○○:あぁ~、お父さん、大きいもんね。
奈於:そうなの。もう、二メートルぐらい有るよ。
○○:そこまでは無いよ。だって、俺よりは小さいし。
奈於:そっか。○○君っていくつなの?
○○:身長?185ぐらいかな?
奈於:へぇ、私とは20センチぐらい違うんだね。
○○:そうだね。てか、姉さんは身長いくつなの?
奈於:165だよ。
○○:意外と高いんだね。
奈於:まあね。
◯◯:はい、どうぞ。
奈於:ありがとう!頼りになるね。
◯◯:どういたしまして。(心:可愛い笑顔だな。)でも、なんで急にかき氷?
奈於:え、なんとなく。ダメ?
◯◯:ダメじゃないよ。
奈於:良かった。一緒に食べよ。
◯◯:うん。
氷を削り、シロップをかける。
奈於:シロップの味はどうする?いちごとメロンとブルーハワイがあるけど?
◯◯:じゃあ、いちごにしようかな。
奈於:オッケー。私はメロンにしよっかな。
◯◯:かき氷のシロップって、味は一緒らしいよ。
奈於:うん。そうだね。
◯◯:知ってたの?
奈於:うん。お父さんに教えてもらったの。はい、どうぞ。
◯◯:ありがとう。
奈於:じゃあ、いただきます!
◯◯:いただきます。
二人:パクッ
奈於:んっ。美味しいね。
◯◯:うん。
奈於:メロンも食べる?
◯◯:え?ううん。大丈、夫・・・
奈於:ん?
奈於:あ~んして?
◯◯:・・・/////あ、あ~ん・・・パクッ
奈於:美味しい?
◯◯:う、うん/////美味しいよ。
奈於:ふふっ。良かった。じゃあ、◯◯君のいちごも食べたいなぁ・・・
◯◯:・・・それが狙いだったの?
奈於:うん!
◯◯:はぁ〜・・・まんまと罠に嵌まった訳だ。
奈於:ふふっ。ゴメンね。
◯◯:ううん。はい、どうぞ。
奈於:あ~〜・・・
◯◯:え、なに?
奈於:ん?あ~〜・・・
◯◯:・・・食べさせろってこと?
奈於:うん!あ~〜・・・
◯◯:・・・/////あ、あ~ん。
奈於:パクッ ん~~!美味しいね!
◯◯:う、うん/////
奈於:?顔赤いけど、どうかした?
◯◯:え、だ、大丈夫だよ。
奈於:ホントに?もしかして熱中症?グイッ
◯◯:うっ。大丈夫だって!
奈於:ホントのホントに?倒れてからじゃ遅いんだよ?
◯◯:ホントに大丈夫だから。
奈於:あ、分かった!あ~んされて照れちゃったんだ!
◯◯:なっ!?ち、違うからっ/////
奈於:ふふっ。可愛いね。ナデナデ👋
◯◯://///
かき氷を食べ終え、のんびり過ごしていると、姉さんが話しだした。
奈於:◯◯君。
◯◯:?なに?
奈於:買い物、付き合ってくれない?
◯◯:買い物?
奈於:うん!夕飯の買い出し。ダメ?
◯◯:だ、ダメじゃないよ/////(心:時々あざといのズルいよなぁ・・・)
奈於:じゃあ決まり!準備してくるから待っててね。
◯◯:うん。分かった。
数分後・・・
奈於:おまたせ。行こっか。
◯◯:うん。今日の夕飯は何にするの?
奈於:うーん・・・そうだなぁ・・・何か食べたいの有る?
◯◯:・・・特に無いかな。
奈於:そっか。じゃあどうしよっかな・・・
◯◯:・・・
奈於:あ、ハンバーグはどう?
◯◯:ハンバーグか・・・じゃあ、それで。
奈於:ふふっ。決まり!
それからスーパーに着き、買い物をする。
奈於:・・・合い挽き肉はぁ・・・コッチかな。はい!
◯◯:はい。次は?
奈於:デミグラスソースの材料だね。
◯◯:デミグラスソース作るの?
奈於:?うん!
◯◯:へぇ~。作れるんだ?
奈於:まあね。行こ。
◯◯:うん。次は?
奈於:ハンバーグだけだと栄養バランスが悪いから、野菜たっぷりの中華スープを作ろうと思うんだ。だから、野菜と中華出汁を買います。じゃあ野菜コーナーに戻ろっか。
◯◯:うん。分かった。
野菜コーナーに向かい、色んな野菜をカゴに入れた。
奈於:ウィンナーも入れちゃおっかな。◯◯君、良い?
◯◯:勿論だよ。ウィンナーは好きだから。
奈於:ふふっ。分かった。ん~~・・・コレでいっか。よし。じゃあ、中華出汁の所に行こ。
◯◯:分かった。
中華出汁の所に行き、中華出汁をカゴに入れ、飲み物を買った。
◯◯:コレで全部?他に何か買わないといけないものあった?
奈於:うーくんのご飯買わないと。
◯◯:あ、そっか。
奈於:私取ってくるから、此処で待ってて。
◯◯:分かった。
数分後・・・
◯◯:・・・遅い。どうしたんだろう・・・迷子?そんな訳無いか。目当ての物無かったのかな・・・
数分経っても、姉さんが帰ってこない。おかしい。心配になった僕は、姉さんが向かった方向に向かった。すると・・・
チャラ男1:良いじゃん。俺達と遊ぼうぜ?
奈於:人を待たせてるので。
チャラ男2:そんな事言わずにさぁ、な?そんなのほっといて良いじゃん。
チャラ男1:そうそう。ほら、行こうぜ。
奈於:ホントに困ります。
チャラ男2:良いから良いから。ガシッ
奈於:!?イヤっ!離してください!ブンッ🤚パチンッあ・・・
チャラ男2:いってえなぁ・・・
奈於:ご、ごめんなさい・・・でも、そっちが先に・・・
チャラ男1:おいおい、コッチが悪いってのかよ。
チャラ男2:ふざけんな!
奈於:ビクッ
チャラ男2:コッチが下手に出てやってたのによ。ガシッ
奈於:ホントに辞めてください。
チャラ男1:ちょっと遊ぶだけさ。良いだろ?
◯◯:そこまでにしといた方が良いですよ。
チャラ男1:あぁ?なんだお前・・・部外者は邪魔すんなよ。
◯◯:部外者じゃないです。その人は僕の連れなので。
チャラ男2:彼氏か?だとしたら、釣り合ってねえだろ。
チャラ男1:だよな!ギャーハッハッハッ🤣
◯◯:・・・
男二人を払い除け、姉さんの手を掴んだ。
◯◯:行こ。
奈於:う、うん・・・
チャラ男1:おい待てよ!
チャラ男2:逃がすわけねえだろ!
◯◯:しつこい男は嫌われますよ。
チャラ男1:舐めんじゃねえぞ!おらっ!
奈於:っ!?
チャラ男1:くっ!なんだコイツ・・・
チャラ男2:!?あのパンチを受け止めただと・・・ま、マグレだ!マグレは2回も起こらねえ!おらっ!
◯◯:パシッ
チャラ男2:なっ!?
◯◯:・・・ふっふっ!ハッ!
チャラ男達:グアッ!ドサッ
奈於:・・・凄い・・・
チャラ男1:馬鹿な・・・
チャラ男2:ありえねえ・・・
◯◯:これでも柔道部だったんでね。
チャラ男達:くっ・・・
◯◯:・・・行こう?
奈於:え?あ、うん・・・
それからうーくんのご飯を手に取り、レジへと向かった。会計を済ませ、帰路に就く。
◯◯:一緒に行けば良かったね。
奈於:・・・ありがとね。助けてくれて。
◯◯:ううん。怪我してないよね?
奈於:大丈夫だよ。
◯◯:なら良かった。ああいう事ってよく有るの?
奈於:多いときは一日に何十回とかかな。
◯◯:ポカーン😦
奈於:ふふっ。モテるのも考え物だよね。
◯◯:いやいやいや!一日に何十回はヤバいでしょ!
奈於:そうなの?そういえば、友達も心配してたっけ?
◯◯:・・・
姉さん・・・危機感なさすぎだよ。ここは僕が守らないと。
◯◯:買い物行くときは言ってね。付いていくから。
奈於:?うん。またお願い。ふふっ。なんか夫婦みたいな会話だね。
◯◯:ふっ/////夫婦!?
奈於:ふふっ。いつかホントの夫婦になれたら良いね。
◯◯:ふぇ/////
奈於:ふふっ。置いてくよ!ダッ🏃💨
奈於:早く早く!
◯◯:・・・あの言葉って、そういう事だよな・・・っ/////
コレは、再婚で出来た姉に翻弄される、恋愛に初心な高校生の物語。
To be continued…