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#6【ロンドン旅行】美術館巡り2日目

ロンドン旅行5日目。今日も美術館を巡る。


01. ハイドパークとサーペイタインパビリオン

朝はホテルから徒歩5分のハイドパークを散策し、池の辺りで朝食を食べる。ハイドパークはロンドン市内最大の公園で、とにかくでかい。横断には、最短でも1kmほどあり、15分はかかる。公園中央部は大きな池があり、建物は木々に隠れて見えなくなるので、都心にいる意識が無くなる。

朝食はセインズベリーでという大手スーパーチェーンで買ったパン。
羽を休める渡り鳥で溢れている。人が近づいても全く逃げない。
睨み合う白鳥と少年。この後白鳥が威嚇する。が、少年の飼い犬に撃退され池へ逃げる。
イギリスの鳥は結構強気。
水を飛ばす雁

朝食後は、ハイドパーク内にあるサーペイタインパビリオンへ。2023年の設計者はリナ・ゴットメ。感想としては、東洋的建築言語、伝統的建築言語が多い印象を受けた。什器や床の色は漆を連想するし、通気性の良い壁のパターンや屋根と柱による構成は、東屋のようだ。モンゴルのゲルのような求心性も感じる。彼女はデザインする上で『未来の考古学』という言葉を使っており、このパビリオンは西アフリカのトグナという伝統的な集会所をモチーフにしているらしい。感じた印象はあながち間違っていなかった。

02.ヴィクトリア&アルバート博物館

ヴィクトリア&アルバート博物館は、サーペインタインパビリオンから徒歩15分ほどに位置し、ロンドン自然史博物館の向かいにある。自然史博物館も行く予定だったが、長蛇の列ができていたため断念。

ヴィクトリア&アルバート博物館へ行く途中にあったレンガ建築。屋根の分岐が多いとアドホックな印象を受ける。隣のマッシブな外壁は耐火壁目的だろうか。

他の博物館・美術館同様、ヴィクトリア&アルバート博物館もとにかくでかい。彫刻、写真、絵画、民芸品などが所狭しに並び説明も充実している。1日あっても回りきれない。建物はアーチ壁が徹底して繰り返し使用され、全体的統一感と心地よいシークエンスを感じた。

2層吹き抜け空間。廊下と展示室が曖昧で所狭しに美術品が置かれている。
階段
家具について椅子や棚、テーブルなどが原初的なものから、3Dプリンターまで展示されている。
写真の展示も充実していた。ベッヒャー夫妻のタイポロジー手法。
コンスタブル
昼食は美術館のカフェでスコーンを食べる。内装はウィリアム・モリスらしい。

03.サー・ジョン・ソーンズ美術館

午後はイギリス建築の巨匠サー・ジョン・ソーンズ設計の美術館へ。個人邸宅を利用した美術館で、地上4階地下1階のロンドンによくある都市住宅の形式だが、中がだいぶ変わっている。様式的な内観だが、立体的な構成で小開口な吹き抜けがいくつか空いていた。彫刻が所狭しと並び、かなり不気味。

トップライトが地下まで光を落としている
自然光を下階へ落とすための開口だろうか

04.ニューポート・ストリート・ギャラリー

本日最後はカルソ・セント・ジョン・アーキテクツ設計のニューポート・ストリート・ギャラリーへ。構成はかなりシンプルで、収蔵もかなり余白のある配置だった。特筆して良かったのは階段空間で、テートブリテン同様、曲線を用いた有機的な形態で、トップライトを使って空間を演出していた。

美術館へ向かう途中、何かを食べるリスに遭遇。ロンドンにはネズミ感覚でいる。
レンガを用いた外壁。フラットな立面とサッシの納まりでモダンな印象となる。
曲線を用いた階段。ロンドンの美術館は埋め込みタイプの手すりが多かったように思う。ノイズがが減り洗練された印象を受けるが掃除がめんどくさそう。
ダミアン・ハーストがプロデュースしたカフェが併設されている。
ホテルに帰る前に日本食ショップへ立ち寄る。粒グミ600円…

#7へ続く

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