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なにがなんでも阪神ファン                  ~とーちゃんの虎日記~2024.9.13          

阪神タイガースは残り14試合。
前カードの横浜戦では、初戦快勝、2戦目僅差負け、3戦目は雨で流れた。
その間に巨人が広島に3連勝。
首位巨人との差は4.0ゲームになった。
今日から阪神対広島、巨人対ヤクルトである。

とーちゃんは、東京の上野に住む阪神ファンである。
だから、周りには阪神ファン以外の人が多い。
巨人ファンのKノ下は広島戦3連勝で余裕がある。
「まぁ阪神さんも頑張ってね」だと。
所用があってヤクルトファンのO島に電話をすると、こちらはすっかり荒んでいる。
「もう終わり、終わり。まだペナントレースなんてやってたんですか?」
「いやいや、ヤクルトだって中日を抜いて5位になるチャンスがあるじゃないの。今日からの巨人戦、勝てるように応援しようよ。」と、とーちゃん。
ここ数年の成績ではヤクルトファンの気持ちもわかる。
だからいつもより優しく言ったつもりだったが…
「巨人戦なの?どーーーでもいいよ。優勝できなかったら一緒。だから阪神もウチと一緒ってこと。」
そのひと言にとーちゃんはカチンときた。
「お前のとこと一緒にすなぁーーー!!」と言って電話を切ってしまった。
まだ何も終わってない。優勝も順位もまだ決まってないのだ。
ここで諦めたら終わりだ。敗北とは諦めた人間の姿だ。


広島2連戦。
初戦の先発はもちろん高橋悠人。
長いブランクから帰ってきて3連勝。
我々は長い間待ち続けた。
普通の投手ならもう忘れ去られていたかもしれない。だが、誰も忘れることができなかった。
あの低めに伸びる直球で打者達を黙らせる姿が目に焼き付いて離れないからだ。
だから我々は悠人の復帰を信じて待った。
他球団のファンは「もう戻ってこれないよ」とか「あれだけの怪我じゃ、戻って来たときに普通の投手になってるよ。」と悪口を言った。
復帰した悠人はそんな奴らを黙らせた。

広島打線は左の好打者が多く、優勝を争うチームだ。
だから岡田監督も、復帰した悠人を広島にぶつけた。
悠人は見事に、広島打線を2戦連続で黙らせた。今日は3戦目。
「頼むぞ悠人。信じているぞ悠人。今日も勝って、タイガースの救世主になるんだ。」
そう言ってとーちゃんはテレビの前に座った。

2024.9.13 甲子園
広島 100002000 3
阪神 01031110x 7

高橋悠人は今日も好投し、打線の援護もあって復帰後4連勝。タイガースは2位に浮上した。
巨人はヤクルトに負け、これでゲーム差は3.0。

高橋悠人は好投したが、6回70球を投げた辺りからコントロールを乱し2失点。
「間隔を空けて投げているとはいえ、長いブランク明け、やはり相当の疲れがあるのではないか。」と、とーちゃんは思う。
「だがまだ終わりじゃない。あと1回頑張ってくれ…悠人。今度は巨人打線を黙らせろ!そしてKノ下の余裕を打ち砕け!」


諦めたら終りなんだ。阪神の未来は明るい。

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