なにがなんでも阪神ファン ~とーちゃんの虎日記~ 9.28 明日への旅立ち
人生には何度も負けがある。
とーちゃんも今までに嫌というほど負けを経験してきた。
負けとの付き合い方はよくわかっている。
反省しなければならないが引きずってはならない。
負けは新たなる旅立ちなのだ。
9月23日の対巨人2連戦の2戦目、阪神は負けた。
2024.9.23 甲子園
巨人 000 000 100 1
阪神 000 000 000 0
先発の高橋悠人はよく投げたが、打線の援護が無かった。
9月になってから阪神打線は好調だったが、2試合くらい前から残塁が多く打線の繋がりを欠き始めていると、とーちゃんは思っていた。
前日は才木の頑張りでなんとか勝ったが……。
「やはりこうなったか。」と、とーちゃんはつぶやいた。
そして「次の試合負けたら、いや、あと一つ負けたら完全に終わりだな。」と思った。
連敗すれば優勝は無い。
実際タイガースは9月に入ってから負けた次の日は必ず勝ってきた。
だからこそ優勝戦線に踏みとどまっていられたのだ。
3日空けての広島戦、何度目かの試練の時が訪れていた。
9月27日は朝から色んな事があった。
ドジャースが地区優勝を決め、石破茂が自民党総裁を勝ち取った。
その瞬間、負けたパドレスや高市さんには誰も一瞥もくれない。
勝った者だけが歴史に残る。
その夜、タイガースも広島に負けた。
2024.9.27 マツダスタジアム
阪神 000 000 110 000 2
広島 200 000 000 001x 3
「終わった。」試合後とーちゃんはそうつぶやいた。
9月28日、とーちゃんは昼間から御徒町の村役場という居酒屋で飲んだくれていた。
まだ優勝の可能性が無いわけではないが、とーちゃんの中では完全に白旗があがっていた。
勝負事には見切りが大切だ。
もはや阪神にこの劣勢を跳ね返す勢いは無い。
無理なことに執着し過ぎれば、心も体も傷を負うことになる。
きっぱり諦めて立ち直ることが肝心である。
なにもやる気が起こらないのであれば、酒でも飲んでいるほうがよっぽどマシなのだ。
家に帰るとヤクルト戦が始まっていた。
とーちゃんは半分寝ながら観ていたが、やっぱりタイガースは負けた。
2024.9.28 神宮
阪神 001 100 000 2
ヤクルト 040 010 20x 7
こうして阪神タイガースの2024は終わった。
反省点を言えば「打てなかった」の一言に尽きるが、大きく改善する必要は無いと思う。
強いてあげれば、打線の厚みとエラーを減らすことだ。
主力選手はまだまだ若い。
来年は十分に優勝できる。
今年の優勝は巨人なのだから、クライマックスシリーズは気楽にやればよい。
「打線が繋がれば日本シリーズだってある。」
とーちゃんは、もうすっかり立ち直っている。
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