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【英語学習】 英語にも、話す人の個性が表れるらしい
実は、織(おり)が真面目に英語学習を始めたのは、約1年前。仕事でTOEICのスコアが必要になり、初めて真剣に取り組んだ。去年の春までは、三人称単数形のSすら頭から抜けていた。ここでは、この1年の学習を通じて「英語って面白いな」と感じたことを記録しておきたい。
英語は”言語のひとつ”
1) どの言語でも"あなたらしさ"が必要
日本語でも、話し方やリアクションの仕方には個性がある。面白い返しが得意な人、淡々と話す人、リアクションが大きい人——人それぞれだ。そして、それは英語でも同じらしい。
私が直訳英語で日常のことを話しながら、合間にTOEIC用に勉強した固い単語を使用していた時、先生が言った。
英語の使い方ひとつにも、その人の個性が反映されるものだ。だから、その場にあった”あなたらしさ”を出したほうがいい。
『確かにそうだな』と思った。自分のキャラクターというものを意識して、言語を扱ったほうが、より”私というキャラクター”が相手に伝わる。
この気づき以来、自分が表現したいニュアンスやリアクションを、英語ならどう言うのかを考えるようになった。英語も言語のひとつであり、本人らしさがなければ不自然なのだ。
2) どの言語でも”話していることの中身”が必要
これは、流暢に話す人の英語を聞いている時に感じたことだ。発音が聞きやすく、何を言っているのかはわかったが、結局のところ伝えたいことがよくわからなかった。反応の返しようがなかったのだ。そこで気づいた。
英語が話せたとて、中身がないと反応に困る…!
例えば、「私の家にあるきゅうりは緑色です」と長々とスピーチしても、聞き手は困る。「それで何を思ったのか?」「それが何を引き起こしたのか?」「それを通じて何を伝えたいのか?」——スピーチには、中身が必要だ。日本語で話すときと同じように、英語でも伝えたいことを明確にしないといけない。何も反応してもらえないと、話した意味もなくなってしまう。
3) どの言語でも”会話はキャッチボール”
日本語でも、一問一答でしか話せないようなタイプや、相手のリアクションを正しく把握できない人は、人間関係を構築するのが困難だ。これは英語でも同じらしい。
オンライン英会話では「もっと長く話して」「情報を付け加えたほうがいい」と言われることが多い。日本語に置き換えて考えると、その理由がよくわかる。相手の反応に合わせて話を膨らませられないと、会話が一方通行、または相手任せになってしまう。
これに気づいた時、軽くショックを受けた。
英語では、私はコミュ障になっている…!
それ以来、接続詞を使って話を広げたり、相手の反応を見て情報を追加したり、言いたいことが分からなければ正直に「どう言えばいいかわからない」と伝えたり、逆に「伝わっている?」と確認するようにしている。英語でも、会話の仕方は日本語と変わらないのだ。
英語学習の先にある「会話」の本質
1年間の学習を通じて、英語もひとつの言語であり、会話の本質は日本語と変わらないことを理解した。そして、英文が口から出るようになっても、その中身に「自分らしさ」や「伝えたい内容」、そして「相手との相互理解を大切にする気持ち」がなければ、なんの意味もない。
正体がよくわからない人とは、誰も仲良くなりたくないだろう。
コンピュータのように英語を使っていては、一生、誰とも仲良くはなれないのだ。