依存症としてのヘイトアイデンティティ
思想を変えるのはそれほど難しくないが、思想無しで生きていくのは難しい。思想というのはその意味で、生きる寄す処のようなものかもしれない。
今回取り上げる論文は、白人至上主義者を対象にその心理について考察したもの。
Addicted to hate: Identity residual among former white supremacists
憎悪中毒:元白人至上主義者に残るアイデンティティ
この研究ではアメリカに住む多数の元白人至上主義者にインタビューを行い、その心理について論じている。
総じて、白人至上主義者はその思想を捨てた後も身体的な反応は残り、ある意味依存症と似た傾向を示すとのこと。その意味で白人至上主義を完全にやめることがなかなか難しいのではないかと。