訓練負荷と風邪と免疫グロブリンA
パートI:チームスポーツにおけるトレーニング負荷管理、唾液免疫グロブリンA、および上気道感染症の関係:系統的レビュー
Part I: Relationship among Training Load Management, Salivary Immunoglobulin A, and Upper Respiratory Tract Infection in Team Sport: A Systematic Review
筋トレで風邪を引きやすくなるというジンクスがある私だが、どんな仕組みでそうなるのかというのでこの論文を読んで見る。
この論文では過去に行われた運動選手の訓練負荷と免疫グロブリンA、上気道感染症の関係について調査した研究について取りまとめて調べている。
ちなみに免疫グロブリンAというのは上気道に存在して気道に入ってくるウイルスを撃退する抗体の機能を持ったタンパク質のこと。
結果を述べると、
・訓練負荷が高いほど免疫グロブリンAは低下し上気道感染症に感染しやすくなる。
・公式試合後は免疫グロブリンAが低下する。
・強度の高い筋トレを2,3週間行うと免疫グロブリンAが低下する
ということが述べられている。
運動選手がコロナっていうニュースをよく目にするのも、何かしら関係があるんだろうか(それともただの心理的バイアスだろうか)?
Q: 免疫グロブリンAは何によって制御されているのか?上流になるのは何か?
明日目を通す論文:
IgAの生成と機能における新しい概念
New concepts in the generation and functions of IgA