
県民性のパーソナリティ分析
最近、地方移住が盛んである。昔は住むなら都会、住みたい場所は都会と相場が決まっていたような気がするが、どうも最近はそうでもなさそうだ。
私の故郷は秋田県だが、このぱっとしない秋田県へも好んで移住する人をちらほらと見る。
おそらく移住する人たちは、その土地との相性の良さのようなものを感じて移住すると思うのだが、果たしてこれは心理学的には実際にどのように定量化できるのだろうか。
今回取り上げる論文は、日本の都道府県について、その県民性をビッグファイブ(性格傾向を調べる心理学的検査)を用いて調べたもの。
日本における Big Five パーソナリティの地域差の検討 3 つの大規模調査のデータセットを用いて
結果を示すと以下の通りで

・外向性は首都圏や沖縄県で高く,中国地方で低い。
・協調性は九州東部や沖縄県で高く,北陸地方で低い。
・勤勉性は東北地方で低い。
・神経症傾向は東北地方や中国地方で高く,沖縄県で低い。
・開放性は九州北部で高い。
これだけ見ると東北が性格的にだいぶイケておらず、東北出身者としては心配になるが、これは冷涼で生産性の低い土地に適応しようとした遺伝子ロンダリングの結果なんだろうか。
Q: ビッグファイブで示される性格傾向は生涯所得と関連するのではないだろうか?
明日目を通す論文:
5 つの性格特性、一般的な精神能力、生涯にわたるキャリアの成功
The big five personality traits, general mental ability, and career success across the life span