医療における限界効用逓減
限界効用逓減の法則というものがある。
卑近な例で言えば、1杯目のビールはうまいが、2杯目、3杯目と杯を重ねるごとに得られる快感は小さくなっていく。
広告費でもある程度までは投入した金額で得られる利益は大きいが、2倍、3倍、10倍と増やしていくと、どんどん1単位あたりで得られる利益は小さくなっていく。
そういった現象が限界効用逓減の法則と呼ばれるものだが、今回取り上げる論文は医療における限界効用逓減の法則について述べたもの。
ヘルスケアにおけるテクノロジーの成長と支出の増加
Technology growth and expenditure growth in health care
医療においても金額あたりの効用はどんどん低下していること、
心筋梗塞患者に対してのアスピリンのような効用の高い治療は好ましいが、一部の患者には大きな効果を及ぼすが多くの患者には小さな効果しか及ぼさないステント治療のようなものが増えており、こういったことが限界効用逓減につながっているのではないかと。
Q: 福祉政策においても限界効用逓減の法則のものがあるんだろうか?
明日目を通す論文:
Generalized social marginal welfare weights for optimal tax theory
最適税理論の一般化された社会的限界厚生の重み
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