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メンタルヘルスアプリの効果とシステムデザインの関係

スマートフォンが生活の一部になって、必然的にいろんなサービスがスマートフォンに集約される世の中になった。

メンタルヘルスの治療においてもスマートフォンアプリがいろいろと出ているが、果たしてこれらはどの程度効果があるのだろうか?

今回取り上げる論文は、スマートフォンのメンタルヘルスアプリがどの程度効果があるのか、また説得的システムデザインとどの程度関係しているのかについて調べたメタアナリシス研究である。

Smartphone apps for depression and anxiety: a systematic review and meta-analysis of techniques to increase engagement
うつ病と不安神経症のためのスマートフォンアプリ:エンゲージメントを高めるためのテクニックの系統的レビューとメタアナリシス

この論文によると、

・スマートフォンによるメンタルヘルス改善の効果は全体として小~中等度であった。

・説得的システムデザインの程度が高いものは改善効果も大きくなる傾向が見られた。

・しかし説得的システムデザインの程度が高いほど、完了率は低くなった。

とのこと。ざっくりいえば、スマホのメンタルヘルスアプリはそれなりに効果があって、凝った設計のものは、いい感じで効くらしい。

ちなみに説得的システムデザインというのは、利用者の使用意欲を引き出すような設計のことで、いろんな知見が必要らしい。

Q: 説得的システムデザインの勘所ってなに?

明日目を通す論文:
うつ病の青年に対するeHealthプログラムはどのように機能するのか?インターネットベースの心理学的プログラムにおける説得力のあるシステムデザイン 要素に関するリアリスト・レビュー
How do eHealth programs for adolescents with depression work? A realist review of persuasive system design components in internet-based psychological …


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