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男性がマニキュアを塗ると何が変わるか?

先日、あるイベントでマニキュアを塗る機会があった。マニキュアといっても透明なものである。それでもツヤツヤになった自分の爪を見て、今までに感じたことがない感情が湧き上がり、自分でも驚いた。今回取り上げる論文は、男性にマニキュアを塗ることでどのような心理的変化が生じたのかを調べたものである。

男性による化粧行動としてのマニキュア塗抹がもたらす感情状態の変化に関する研究

実験では男子大学生15名(平均年齢=20.87歳、SD=0.62)を対象に、好きなネイルカラーとトップコートを選ばせ、マニキュアを行う前後で心理評価を行っている。

心理評価はPOMSと呼ばれる気分測定尺度を用い、以下のグラフに示す気分を評価した。

平松, 2011年, Figure 1

結果として、混乱感がマニキュアの前後で有意に低下したことが示されている。その理由としては、マニキュアを塗る時間が休養時間となり、精神的に落ち着いたのではないかと論じられている。

明日読む論文:
Makeup Activates Brain Activity in Visually Impaired Persons: Evaluation by Functional Magnetic Resonance Imaging
化粧は視覚障害者の脳活動を活性化する:機能的磁気共鳴画像法による評価

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