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人工知能と役者は何が違うのか?
演技というのは一体何なのだろうと考えている。自分でないものを演じるためには、役について色々と学ばなければならない。そういった学習を通し、最終的に役を表現するというのは、本質的には人工知能と一緒なのではないだろうか。今回取り上げるのは、人工知能と役者の違いについて演劇理論や哲学の立場から論じたもの。
人間のリバースエンジニアリング: 人工知能と演技理論
Reverse engineering the human: artificial intelligence and acting theory
この論文によると役者の演技と人工知能は、ともに感じ、考え、演じ、というサイクルを繰り返す点では共通であるが、
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演技は個体で完結するわけではなく、他の演者や観客のリアクションに応じてダイナミックに変わっていくこと
そのため群知能(アリの巣作りなどに見られる集団内の相互作用で生じる創発的な知能)をベースとした概念が、今後の演技理論や人工知能の発達に求められるのではないかと論じられている。
Q: 演技で求められる心理的メカニズムについて知りたい
俳優、イメージ、アクション: 演技と認知神経科学
The actor, image, and action: Acting and cognitive neuroscience