なぜ歳を取ると免疫機能が低下するのか?
年を取ることを嘆いてもしょうがない。しかし、何かと風邪を引きやすく、長引きやすいのは、中々切ないものがある。若い頃は電車で寝ている間に熱が上がって汗をかき、電車を降りる頃には風邪が治っていたなんてこともあったが、そんなことは今更起こりそうもない。
今回取り上げる論文は、加齢と免疫反応の関係について論じた総説論文。
体を害するような病原体や抗原が入ってきた場合、最初に樹状細胞が反応し、樹状細胞が成熟して、細胞傷害性T細胞を増やして、病原体や抗原に対抗するという仕組みがある。
この論文によると、老化に伴い、樹状細胞もベースになる細胞傷害性T細胞も数が少なかったり元気がなかったりで免疫反応が低下するとのこと。イメージとしては以下の通り。
Q:細胞傷害性T細胞を強化する方法はないものか?
明日読む論文:
アスパラギンはLCKシグナル伝達を強化し、CD8 + T細胞の活性化と抗腫瘍反応を増強します
Asparagine enhances LCK signalling to potentiate CD8+ T-cell activation and anti-tumour responses