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ベーシックインカムと失業手当はどちらのほうがよいのか?

幸せに生きていくためにはある程度のお金が必要ですが、仮に働かなくても食べていけるとしたら、それでも私たちは働こうとするのでしょうか?

今回取り上げる論文は、ベーシックインカムの効果について調べたフィンランドの社会実験についての論文です。

福祉の罠を取り除く:フィンランドのベーシックインカム実験における雇用の反応
Removing welfare traps: Employment responses in the Finnish basic income experiment

この実験では失業者を対象に、失業給付、もしくはベーシックインカムを支給し、ベーシックインカムでは働いたほうが可処分所得が大きくなるように設計されています。


Removing welfare traps: Employment responses in the Finnish basic income experiment
figure1を参考に筆者作成

結果を示すと、ベーシックインカムのほうが受給率が低下することが示されています。

Removing welfare traps: Employment responses in the Finnish basic income experiment
figure3を参考に筆者作成

Q: 働くことの喜びはどのように評価できるんだろうか?

明日目を通す論文:
成人期への移行期および中年の満足度における仕事の価値: 25 年間にわたるカスケード効果
Work values during the transition to adulthood and mid-life satisfaction: Cascading effects across 25 years

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