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お金をかけなくてもメンタルヘルスサポートが出来る?

仕事の関係で最近良く東京ビッグサイトに出没する。そこでよく見るのが社員のメンタルヘルスサポートを行うサービスである。確かにメンタルヘルスは大事である。メンタルの状態は生産性に直結するし、離職率が増えればそれだけ企業の採用コスト・教育コストが上がってしまう。では社員のメンタルヘルスをサポートするためにはどのような方法がもっともコストパフォーマンスがいいのだろうか。

今回取り上げる論文は、メンタルヘルスサポートサービスへの遵守率がサービスの種類で変わるかどうかを調べたもの。

人的サポートの 3 つのモードが、Web およびモバイル アプリベースのメンタルヘルス促進介入の継続と継続に及ぼす影響
The influence of three modes of human support on attrition and adherence to a Web-and mobile app–based mental health promotion intervention

この研究では、成人605名を対象に10週間のメンタルヘルスサポートプログラムを行っている。

被験者は無作為に

・定型的なメールサポート
・定型的なメールサポート+パーソナライズされたメールサポート
・定型的なメールサポート+週1回のビデオ会議によるサポート

のいずれかに振り分けられ、その遵守率(サービス利用継続率)を調べている。結果として最も遵守率が高かったのは定型的なメールサポート+パーソナライズされたメールサポートということで、ビデオ会議よりも遵守率を高める上で有効であることが示されている。

こういったことから追加の人的コストを掛けなくても十分なメンタルヘルスサポートができるのではないかと論じられている。

Q: メンタルヘルスサポート業界はどれくらいの規模でどのように市場規模が推移しているんだろう?

明日目を通す論文:
メンタルヘルス組織間の競争: 環境要因と戦略的対応
Competition among mental health organizations: Environmental drivers and strategic responses


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