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社会的流動性をどう計るか?

M-Indexによるソーシャルモビリティの国際比較
International Comparison of Social Mobility using the M-Index

社会的流動性という概念がある。

これはどれだけ社会的な身分が上がったり下がったりするかの指標で、例えば完全な身分制社会では、いくら才能があっても努力しても、下の身分に生まれれば上の身分に上昇することができない。

また逆に社会的な縛りがゆるい社会や多くの人たちに等しくチャンスが開かれているような社会では社会的流動性が高いということになる。

では世界では、この社会的流動性が国によってどの程度違うのかなというところでこの論文を読んで見る。

実は社会的流動性というのはいろんな計算の仕方があるようで、そのそれぞれに一長一短があるものらしい。

また従来の社会的流動性の計算の仕方は社会構造の変化を取り込んでいなかった問題もあるとのこと。

これは例えば産業革命のような時代には、社会構造が大幅に変化し(農業労働の減少と工業労働の増加)、必然的に社会的流動性が高まる減少が起こる。

今回取り上げたレポートでは、こういった社会構造の変化を取り込んだ計算方法の結果を提示している。

欧州各国のデータだが、計算の仕方でだいぶ結果が変わるのが分かる。

Q: 日本やアメリカの社会的流動性は20世紀以降、どんなふうに変化してきたのか?

明日目を通す論文:
世代間の社会的流動性と福祉寛大度の関係
The Relations of Intergenerational Social Mobility and the Degree of Welfare Generosity

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