うつ病に対するアプリのデザインはどうあるべきか?.
最近ではメンタルヘルス系のアプリが色々と出ているようだが、これにはどんな設計上の工夫がなされているのだろうか?
今回取り上げる論文は、青年のうつ病を対象としたインターネットベースの治療システムについて論じたもの。
うつ病の青年に対するeHealthプログラムはどのように機能するのか?インターネットベースの心理学的プログラムにおける説得力のあるシステムデザイン 要素に関するリアリスト・レビュー
How do eHealth programs for adolescents with depression work? A realist review of persuasive system design components in internet-based psychological …
この手のシステムでは、よりよく使ってもらうために設計上の工夫がなされており、これらの工夫は、説得力のあるシステムデザイン(persuasive system design)と言われている。
この論文では、それを大きな4つの要素(主要課題支援、対話の支援、システム信頼性の支援、社会的支援)にわけて、様々な研究をサーベイしている。具体的な尿課項目は以下のとおり。
主要課題支援
単純化
トンネリング(システムとの直結感)
目的に合わせる
パーソナライゼーション
セルフモニタリング
シミュレーション
リハーサル
対話の支援
称賛
報酬
リマインダー
サジェスチョン
類似性
好み
社会的役割
システム信頼性の支援
信頼性
専門知識
表面的な信頼感
現実感
権威性
サードパーティの承認
検証可能性
社会的支援
社会的学習
社会的比較
規範的影響
社会的ファシリテーション
共同
競争
認識性
こうやってみると、メンタルヘルス系に限らずいろんなサービスの設計というのは上記の様々な工夫がされているのだな-ということを感じる。
Q: この論文で出てきた対人関係療法ってなんだろう?
明日目を通す論文:
Interpersonal Psychotherapy: A Scoping Review and Historical Perspective (1974-2017)
対人関係療法:スコーピングレビューと歴史的展望(1974-2017)