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人はなぜ過激派に走るのか?

過激な物言いというのはどんな時代でも社会でもあるものだと思うのですが、一体どのような人たちが過激派になるのでしょうか。

今回取り上げる論文は、原理主義者に関連する心理学的知見についての総説論文になります。

A multilevel social neuroscience perspective on radicalization and terrorism

過激化とテロリズムに関する多層社会神経科学の視点

この論文によると、過激派やテロリストになる人は決して偏った背景を持つ人ではなく、ごく一般的な人であること、

またテロリストになるには、個人的なレベルから社会的なレベルまで多層に渡る心理的要因が関係すること、

また遺伝的資質(不安感受性や衝動性)と環境要因で原理主義者になる可能性が高まることなどが述べられています。

いずれにせよ、精神的な問題を抱える人ではなく、ごく一般的な市民がテロリストになる可能性を秘めているということで、決して他人事ではないのだなと思いました。

Q: 不安感と原理主義の関わりをもうちょっと知りたい
明日読む論文
原理主義的信念の抗不安作用:神経認知的証拠
Anxiolytic function of fundamentalist beliefs: Neurocognitive evidence


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