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ウィンウィンの関係は互いに知能が高い場合に成り立ちやすい
繰り返される囚人のジレンマにおける協力の予測因子としての平均的なプレーヤーの特徴
Average player traits as predictors of cooperation in a repeated prisoner's dilemma
囚人のジレンマゲームというものがあります。
これは互いに協力すればwin-winになるのですが、どちらかが抜け駆けしようとすると結果的には互いに損をしてしまうようなゲームになります。
いくつかの心理学的研究では様々な要因がプレイヤーの協力行動に影響を与えることが報告されていますが、具体的にはどのような要因が影響を与えているのでしょうか。
今回取り上げる研究は、ペアの性格や知能が協力行動に与えている要因について調べたものです。
実験では様々な組み合わせのペアに囚人のジレンマゲームを10回行い、協力行動にどのような要因が影響するかについて調べています。
結果を述べると
・互いの知能が高いほど協力行動が多くなる。
・個別の知能は協力行動を予測しない。
・性格(開放性)は1回目のゲームの協力行動を予測するが、ゲーム全体の協力行動は予測しない。
ということになります。
つまり、頭のいい人同士でゲームをすると協力行動が起こりやすくなるということで、協力行動は相互作用的なものなのではないかということが述べられています。
Q: ゲーム理論で実際の戦争を統計学的に調べたものはないか?
明日目を通す論文:
ゲーム理論と冷戦の合理性:レビューエッセイ
Game theory and cold war rationality: A review essay