うつ病のバイオマーカーはあるのか?
一般に精神疾患はバイオマーカーに乏しいと言われている。ガンや感染症状と違って、生理学的な指標が確立されていないのが現状である。今回取り上げる論文は、大うつ病のバイオマーカーとして、メタボロミクスと言われる手法が有効であるかについて検証したものである。
ちなみにメタボロミクスというのは複数の代謝産物を指標として疾患を夜s句する手法である。この研究ではAbsoluteIDQ™ p180キットと呼ばれる標準化されたキットを用いて、うつ病に関連すると言われる代謝産物(スフィンゴミエリン、リゾホスファチジルコリン、ホスファチジルコリン、およびアシルカルニチン)が実際どの程度、大うつ病の経過を予測できるかについて調べている。
結果としては、これらの代謝産物のベースライン値や変化量で大うつ病の転帰が予測できたことが述べられている。
Q: この論文の中で大うつ病と冠動脈疾患が生理学的に関連があるとしていた。これはなぜだろうか。
明日目を通す論文:
うつ病と冠動脈疾患:疫学的証拠、説明メカニズム、および管理アプローチのレビュー
Depression and coronary heart disease: a review of the epidemiological evidence, explanatory mechanisms and management approaches