意味のある人生とはなにか?
意味のある人生とはなにか?
これは難しい質問である。お金を稼ぐことや有名になること、美味しいご飯を食べることは楽しいことかもしれないが、それは意味のあることなのだろうか?
アイデンティティと幸福を巡ってなされたある研究では、意味を定量的に捉える実験を行っている。
その実験では被験者にいくつかの質問をして、その人がどれだけ意味のある人生を送っている(と感じているか)を評価しているのだ。ちなみに以下のが具体的な質問項目の例である。
a) 個人的成長
「自分は成長し続けていると感じる」
「新しい経験に対してオープンである」
b) 人生の目的
「人生に目標と方向性がある」
「現在と過去の人生に意味があると感じる」
c) 積極的な他者関係
「暖かく、信頼できる人間関係がある」
「他者の幸福に関心がある」
d) 自律性
「自己決定的で独立している」
「社会的圧力に抵抗し、自分の基準で自己評価できる」
e) 創造性
「多くの人に影響を与えたと感じる」
「自分の貢献は死後も存在し続けると感じる」
f) 目的性
「人生に明確な目標と目的がある」
「人生に意味、目的、使命を見出している」
これらの質問に対して点数付けして答えるのだが、いったいあなたは何点ほどであろうか。
ちなみに私は10点満点で計算して、各項目を平均した場合、個人的成長が9点、人生の目的性が6点、積極的な他者関係が7点、自律性が9点、創造性が5点、目的性が4点である。
こうして見てみると結構エッジが立っているようにも見える。総合平均点が10点満点で8点であれば、まずまず意味がある生き方をしているのかもしれない。
上記の評価項目はあくまで一例であり、一つの目安でしかない。しかし、立ち止まって自分の人生を振り返るうえでは一つの参考になるかもしれない。
人生にモヤモヤしている人も、そうでない人も、人生の棚卸し的に点数付けしてみてはいかがだろうか。
【参考文献】
McGregor, I., & Little, B. R. (1998). Personal projects, happiness, and meaning: on doing well and being yourself. Journal of personality and social psychology, 74(2), 494.