遊びと創造性は高齢者にも必要である
ホモ・ルーデンスという言葉があるように、人間の本質として「遊ぶ」というものがある。その最たるものが小さな子供で、子供は遊びを通して成長発達をしていくことを示した研究も数多い。
しかしながら大人にとっての遊びとはどのようなものなのだろうか。今回取り上げる論文は大人の遊びの意味、とりわけ人生後期に入った高齢者にとっての遊びの意味について論じたものである。
ホモ・ルーデンス:大人の創造性と生活の質
Homo ludens: Adult creativity and quality of life
この論文によると、遊びの研究は流行り9割ほどが子供のものであり、成人を対象にしたものは1割程度しかないこと、
また人生の締めくくりのフェイズに入った高齢者にとって、遊びは自己実現や生活の質を高めるという意味があること、
またコンピュータなどを用いたハイテクノロジーのものは老年期特有の身体的制約を突破しうるが、使いやすさがボトルネックになっていることなどが述べられている。
Q: 自己実現ってなに?