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曖昧さと混乱の違いとは?:キャリア意思決定の科学

不確実な世界におけるキャリアの意思決定: 二重プロセスのフレームワーク
Career decision-making in an uncertain world: A dual-process framework

意思決定は難しい。

他人事であれば比較的頭が回るが、自分のことや、ましてや自分のことで人生の岐路になるような大きな決定というのは殊の外難しい。

そういった事情もあるので世の中にはキャリアコンサルタントのような仕事があると思うのだが、どんなキャリアを選ぶかという意思決定はどのようにモデル化できるのだろうか。

今回取り上げるのはキャリア意思決定に関するモデルについてのもの。

一般に転職するのか独立するのかなどと踏みとどまるのは、先行きが見えないため。

そのためある学説では、クライアントがキャリア変更に伴い何が起こるかについて、十分な情報収集が必要であろうと唱えている。

しかしながら、近年考えられているある学説では、先行きの不透明さには2種類あるという。

一つはキャリアの移行に伴う混乱によるもの。こういった混乱は先行事例の検討やその他の情報収集などで十分に不透明性(不確実性)をへらすことができる。

もう一つは、あるキャリア固有の曖昧性というものもある。

公務員でなければ、年収がどれくらいかもわからないし、ベンチャー企業であれば、2年後、3年後の状態であれば曖昧であり、それはいくら調べてみたところで曖昧さそのものは解消し得ないもの。

そういったわけで、キャリア選択においては、どの部分が混乱(頑張れば不透明性を解消できるもの)で、どの部分が曖昧性(頑張っても不透明性を解消できないもの)かを分けて考えたほうがいいだろうと。

Q: 独立するような人、個人事業主から大きな会社の経営者まで、私自身の印象では、「経営者にしかなれない人」、が大きな割合でいるんじゃないかと思っている。性格因子や精神病質、発達障害のものさしで測ったものはないだろうか?

明日目を通す論文:

起業家とその家族の精神疾患の有病率と併発
The prevalence and co-occurrence of psychiatric conditions among entrepreneurs and their families

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