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視覚障害者の化粧は脳をどう変えるか?
6歳の娘はまだ小さいが、おしゃれは嫌いではないようだ。妻にマニキュアを塗ってもらったり、お化粧の真似事をすると、キャッキャと喜んでいる。いくつかの研究から化粧をすることで元気が出たりストレス耐性が上がったりすることが報告されているが、今回取り上げる論文は、視覚障害者の化粧が脳活動にどのような影響を与えるかについて調べたもの。
Makeup Activates Brain Activity in Visually Impaired Persons: Evaluation by Functional Magnetic Resonance Imaging
化粧は視覚障害者の脳活動を活性化する:機能的磁気共鳴画像法による評価
この研究では晴眼女性と視覚障害女性(自分での化粧は可能)を対象に化粧がもたらす脳活動の変化を調べている。結果として、視覚障害女性は、メイクをしているところを想像する時には視覚に係る領域の活動は晴眼者に比べて低かったが、報酬系の活動が高かったことが示されている。
このことから視覚障害の有無にかかわらず、化粧行為は喜びをもたらすのではないかと論じられている。
明日読む論文:
近赤外分光法を用いた「美容療法」の評価
Evaluating “Cosmetic Therapy” by Using Near-Infrared Spectroscopy