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白い音符 ⚪️

1週間ほど前から「雪の華」のメロディーが頭から離れない

同じフレーズが、ずっとぐるぐる回っている。このような体験を皆さんもされたことがあると思います。英語では、earwormsと呼ぶらしいです。多分、本当に頭の細菌ネットワークに何かが伝染したんだと思います。それはさておき、    

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この症状は、先日、偶然出てきたソ・ジソブさんのYouTubeを見たためである。「雪の華」は、いろんな歌手の方が歌っていて素晴らしいが、ジソブさんが歌う韓国語と日本語は、なんとも言えない哀愁が漂う。おそらく,ドラマ「ごめん、愛してる」を以前に見たから、気持ちが盛り上がってしまったのだろうけれど。

このドラマは、幼い頃オーストラリアに養子に出され、養父母にも捨てられたチャ・ムヒョクという人物が主人公だ。(ソ・ジソブ) ストリート・チルドレンとして生きてきた彼が韓国に戻り、自身の出生にまつわる真実を知ることになる。そこから始まる運命的な復讐劇は、切なくも壮絶だ。あとは、ぜひ直接見ていただきたい。

さて、話を音楽と雪に戻すと、雪には特別なイメージがあると言って差し支えないだろう。雪かきの苦労は別として、日本のクリスマス、正月、肩寄せ合う暖炉、初めて見た銀世界は今でも目に焼き付いている。そしてなんたってロマンスによく似合う。

雪、冬、ドラマ、音楽——それらが織りなす合成写真は、個々の経験や時代の流れ、さらには社会現象まで取り込み、私たちの感情に深く宿る。

私の場合、音楽とドラマが最も記憶の扉を開きやすい。特にアルコールが入ると眠っていた細胞膜が敏感になり反応をし始める。時には、胸が押しつぶされそうになることさえある。あの時のあの場所に戻れない寂さに震えながら。

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時折、心の中に雪が降る。それは記憶の片隅からひっそりと舞い降り、静けさと共に胸を満たす。時にその雪は冷たく、切なく、けれどどこか温かい光をも内包している。それは過去から届く手紙。未来をそっと照らす小さな灯り。

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音楽が、ふとその雪に形を与え、言葉がその影を色づけると、世界は再び鮮やかに動き始める。たとえ一瞬でも、私たちはその旋律や響きと共に過去を行き来し、永遠に続く私たちの冬物語を生きて行くのだろう。

願わくば、自分のドラマは、未来に訪れる幸運の女神たちの望みにふさわしい舞台に仕立てたい。しばしば、勘違いの悲しみや一人芝居の思い出が、出しゃばり、ずっとぐるぐる回るので、「カット!」と叫ばなければならない日もあるが、友よ、泣かないで。大丈夫。すべては、リアルな幻想なのだから。

リメイクするのもしないのも指揮者の私次第だから。

Photo by Hirozof, Osaka, December 12, 2023

最後まで読んでくださってありがとうございます。。お口直しに一曲どうぞ☕️

「雪の華」https://youtu.be/EIzgh2Am_jk?si=bE_KDmy-s0knL2mU



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