エッセイ【愛されたい内なる子供の自分が、現実の自分を苦しめる】
子供の頃、自分の存在がどうしてこんなにも不安なのか。 この場所にいて、大丈夫なのかと不安になったことはありませんでしたか?
私も親の愛情がときに変動することがあり 姉妹間で比較もあったことで、自分はちゃんとしなければ 愛情は確保できないのではないかと不安に陥っていました。
その思いは、自分が成長し、大人になったとしても 心のどこかに子供のような姿で存在しているのです。
さて今回のタロット×オラクルエッセイは そんな、自分の心の傷や違和感が子供のような姿になって いまだに自分の中に存在している大人の方向けのお話です。
まず、このことだけでも覚えていてください。
あなたは、悪くはないんです。
親の愛情の在り方に不安を覚え、心に深い澱(よど)みを生み出してしまったとしても それは仕方なのないことで、あなたは悪くありません。
親から関心をもたれないことは、子供の身からすると、それだけで命の危機に 関わることです。
生き延びてきて、ちゃんと大人になったあなたは、それだけですごいと 言えるべき存在なのではないでしょうか。
ただこれは本当に辛いことを言っているのですが 大人になれば、あなたは、愛情を与える側にもなるのです。
人に助けられるだけではなく、助ける立場になることが、人生を順風に進ませていく。 それはあなた自身も感じ取っているでしょう。
でもそんなことをする余裕がない。 心の中の不安をどう解消していったらいいのか。
愛されたい、よくされたい、大切にされたいというのは人間の基本とも言えるものです。
しかし大人の社会で素直すぎるほど素直にそれをぶつけたとしては 拾い上げる人の中には悪い人もいます。
本当に大切してくれる人と出会い、関係を築き上げるには、どうしても時間がかかります。
(人はいい人も悪い人も、どちらでもある人もいるので・・・)
でもあなたの心の不安から救うためには一つだけ、即時にできること それこそが、よく言われることではありますが、自分が自分を愛することにつきると思います。
でも自分にはいいところはないし、褒められることもない。 愛される価値もないのではと、考えてませんか?
それって自分を、成果や、やったことの価値ではかる、あなたの親と変わりがないのでは と思うのです。親がそうだったとしてもあなたまで親の価値に染まる必要がありません。
あなたは自分に対するどうしようもない不安を抱えて それでも大人になって、生きている。 苦難の山を越えることもあったその人生を生きたことは、あなたが現実に生きるだけの 強さがあるという証明です。
その強さがあるあなたを誰も排除することはできないのです。 今すぐわからない、認められない、認めたくないこともあるでしょうが
自分の愛し方がわからないという方にこそ、自分を注目してもらいたい。
それがあなたの不安を少し解消していくのではないでしょうか。
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