薬学生が英語論文をよむ際に心掛けていること
薬学生として、英語論文を読む機会は多く、最新の研究やトレンドを把握するためには欠かせません。博士課程に進学予定の私も日々、文献調査に励んでいます。しかし、専門的な内容や用語が多いため、最初は理解に苦労することもあります。そこで、私が心掛けている英語論文を効率よく読むためのポイントをいくつか紹介します。
1. 目的を明確にして読む
論文を読む際、まず目的をはっきりさせることが重要です。すべてを一語一句読むのではなく、必要な情報を得るために読むべき箇所を優先しましょう。
何を知りたいのかを最初に確認する
イントロダクションと結論に重点を置く
自分の研究に関連する部分を見つける
時には生成AIを用いる（忙しいときは、まずざっくりと内容をつかみます）
2. タイトル・アブストラクトから全体像を掴む
タイトルとアブストラクトは論文全体の要約です。まずはここをしっかり読むことで、論文の内容や方向性を理解し、読むべきかどうかを判断します。
アブストラクトを丁寧に読む
キーワードや研究目的を確認する
重要な結果や結論が示されているかチェックする
アブストから、このことを言うためには、この図が必要だなということえを考える
3. 図や表を先に確認する
英語論文では、図や表が研究結果を視覚的にまとめていることが多いです。まずこれらを確認することで、データや主要な結果を素早く理解し、全体の把握が早くなります。
図や表を読み込む
データの意味や関係性を確認する
グラフの軸や数値に注目する（意外とこの軸の説明をするのは大事です）
4. 専門用語や難解な部分は飛ばす
英語論文には専門的な用語や難しい表現が多く含まれますが、すべてを一度に理解しようとする必要はありません。まずは全体の流れを掴むことに集中しましょう。
何度も出てくる重要な単語だけ覚える
理解できない部分は後で戻って確認する
重要な文献は辞書や解説書で補足する
5. 背景知識を持って読む
論文のテーマや分野について事前に基本的な知識を持っておくと、内容を理解しやすくなります。知らない言葉や概念が出てきたら、その都度調べながら進めるのも有効です。
専門用語や基本概念を事前に理解する
自分の研究分野に関連する基礎知識を深める
既存の研究や理論との違いに注目する
6. 結論を理解してから詳細を読む
論文全体を読む前に、まず結論部分を確認します。これにより、論文の主要な主張や結果を把握し、詳細を読む際の指針にします。
結論を先に読むことで全体の流れを掴む
結果をもとに、何が新しい発見か確認する
自分の研究に関連する部分を意識して読む
この論文の新規性はどこか？（概念？方法？珍しい現象？）
まとめ
英語論文を効率よく読むためには、目的を明確にし、必要な部分に集中することが大切です。アブストラクトや結論、図表を効果的に活用しながら全体像を掴み、その後で詳細を確認することで、スムーズに理解が進みます。また、専門用語や難しい部分は後回しにし、まずは全体の流れを把握することがポイントです。
それでは、また！
りょ
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