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コンバーターの中に空気が入りインクを吸えてない

自宅で落書きするのに細字のコクーン を使っている。つい最近、コクーン 用に購入していたコンバーターCON-40を開封し使い始めた。それまでは空きカートリッジに注射器でプラチナのカーボンインクを注入していたのだが、コンバーターを使うようになって、ふと気がついたのは、「コンバーター、インクが入る量少なくない?」ということである。

これ。めいっぱいペン先側にパッキンを押し下げた状態から吸い上げて、全然吸い上げられていないのである。

ん?いやいやいや、お前の能力はこんなものではないはず!明らかに4ミリリットルもないでしょ、1ミリリットルくらいでしょ。

そう、これコンバーターの中に空気を吸い上げているのである。首軸内部にたまった空気と一緒にインク瓶から多少のインクを吸い上げはするが、このままではほとんどインクを吸うことができない。

首軸付け根のインク吸排口からブクブクブクと泡立って空気が抜けている。既にカーボンインクが指につたって垂れている酷い状態である。気を付けよう。

首軸内部の空気を抜くには、インク瓶に首軸を浸した状態の下向きのままコンバーターのパッキンをいくら押し下げても十分ではない。ペン先側を水平からやや上に向けてパッキンをペン先側へ押し下げると、ブクブクと空気が抜けていくのが分かる。

ティッシュペーパーなどを添えて行うべきところ、うっかり何も添えなかったので、私は両手の指先をカーボンインクで真っ黒に染めてしまった。面倒くさがらず注意が必要である。

さてこの状態でペン先をインク瓶に浸して吸い上げた結果は以下の写真。

フル満タンのコンバーター。気持ちいい〜。空きカートリッジに注射器でなみなみとインクを注いでいた頃を思い出すわ。

ガソリン満タン、毎度ありがとうございま〜す。お気をつけて〜 どうだろうか、さっきのちびっと入ったコンバーターとは歴然とした違いである。

コンバーター内の空気を首軸内に移動させ、首軸内からしっかりと空気を追い出すことに成功すれば、コンバーター側にちゃんとインクを吸い上げられる、当然といえば当然だが、予備知識なしにコンバーターを使っていて、この理屈に気がつくまで少々時間がかかった。それまで「やけに入んないなぁ。ま、こんなものか」と思いながら頻繁にインク補充していたわけ。カートリッジに注射器でインク注入していた時は、カートリッジの入口スレスレ、なんなら溢れそうなところ表面張力でギリギリ溢れてない、そんなところまで攻めて注入していたので、ものすごく長い間インク補充を必要としていなかったのであった。

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