【体験談】就労移行支援事業所に通うのは意味がないのか?
突然ですが、あなたが就労移行支援事業所に
通う目的は、何でしょうか?
もしくは、就労移行支援事業所に通うかどうか
を検討されている方は、どのような目的で
通おうと考えていますか?
人それぞれ様々だとは思いますが、
就労移行支援事業所に期待し過ぎてはいけません。
そこで今回は、現在就労移行支援事業所に
通っている方や、通おうかどうか考えている
方に向けて、就労移行支援事業所に通う際の
注意点と、かつて私が就労移行支援事業所に通った理由をご紹介します。
※ちなみに、私は就労移行支援事業所に
2カ所通った&10カ所以上体験しました。
就労移行支援事業所に通う注意点①:コミュ力はUPしない
もし、コミュニケーション能力UPの為に
就労移行支援事業所に通う事を考えているなら、
その考えは改めた方がいいかもしれません。
就労移行支援事業所では、
コミュニケーション能力がUPするどころか、
DOWNするおそれさえあるからです。
もう少し補足すると、
利用者同士(友達)のコミュニケーション能力は
向上しますが、社会人としてのコミュニケーション能力は低下します。
就労移行支援事業所または利用者によるとは
思いますが、利用者同士だとどうしても友達
みたいなコミュニケーションになってしまいます。
何なら、「あなたはここにお友達を作りに来たの?」とツッコミを入れたくなるような人も大勢いました。
就労移行支援事業所に通う1番の目的は、何でしょうか?
人によって様々な理由があると思いますが、
誰であろうと1番の目的は仕事に就く事です。
その点から考えると、利用者と仲良くする事は、あまり良い事とは言えません。
どうしてもコミュニケーション能力をUPさせる為に誰かと話すなら、
認知行動療法やSSTなど就労移行支援側が提供しているプログラムの時間に話したり、
利用者ではなく職員中心に話す事をおすすめします。
就労移行支援事業所に通う注意点②:障害は理解されない
「就労移行支援事業所に行けば、自分の障害を理解してもらえる」と思われる方もいるかもしれませんが、残念ながらその願いは叶いませんし、理解されない事で苦しむ事もあるでしょう。
何故なら、就労移行支援事業所のほとんどの職員は、障害の事を理解していないからです。
「障害者を相手に仕事をしているのに、障害の事を知らないの?」と思われるでしょうが、
病名とそれに関する症状を少しかじっている程度です。
その為、就労移行支援事業所に行けば、
自分の障害が理解してもらえると期待してはいけません。
就労移行支援事業所に通った理由①:定着面談
転職を繰り返してきた(1つの職場が長続きしない)自分にとったら、定着面談という制度は神に思えました。
(定着面談について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。)
何故なら、今まで言いたい事を職場の人間に
言えずに精神的に苦しんできたからです。
この定着面談があれば、我慢せずに自分の思っている事が言えるのでストレスが減り、
1つの職場で長く働く事ができると当時は
本気で思い込み、就労移行支援事業所に
通う事を決めたといっても過言ではありません。
就労移行支援事業所に通った理由②:資格代無料
定着面談は再就職の為ですが、
資格取得は長い人生の為でもありました。
長い人生の事を考えた時に、
お金の知識は必要不可欠だと考えたので、
簿記とFPの資格を取得したいという強い想いがありましたね。
実際に簿記3級&FP2級の資格を取った事により、お金の知識は深まりましたし、
それを活かして障害者雇用で大手企業に再就職する事もできました。
ただ、就労移行支援事業所によっては資格代は出ない所もある&資格代が出るにしても金額に上限があるので、ご注意ください。
就労移行支援事業所に通った理由③:昼食無料
生活保護だった身からすると、
昼食無料は非常に助かる制度でした。
私は1日2食の人間なので、
昼食をいただけるというのは、
1ヵ月当たりの食費の半分を削減できるという事です。
削減できた食費分を貯蓄に回したり、
資格のテキスト代に回したりする事ができました。
量は物足りなさはありますが、
味は予想よりは美味しかったですよ。
また、資格代と同様に、就労移行支援事業所によっては昼食無料でない場合もあるので、ご注意ください。
最後に
「結局、就労移行支援事業所に通った方がいいの?」
この問いに関しては、私がイエスノーを答える事はできません。
ただ、就労移行支援事業所に期待し過ぎず、
今回ご紹介したような自分なりの目的
(働く為というのは勿論)があれば、通った方がいいです。
ちなみに、この記事を読んで否定的な事を多く書かれていると思ったかもですが、
私は就労移行支援事業所に通ってよかったと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。