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山形県の特産「もってのほか」が旬を迎えています。

こんにちは紅猫堂です。

秋から冬のはじめにかけて旬を迎える食用菊「もってのほか」が店頭に並び始めました。おとなりの山形県の特産品ですが、宮城県でも普通にスーパーに並んでいます。

これが並ぶと「秋の深まり」を感じます。


食用といっても食べるのは花びらの部分のみ。洗ってガクから花びらを外し、沸騰したお湯に酢を少量入れてゆでます。「もってのほか」にはアントシアニンが含まれているので、茹でるときれいに発色します。そのままざるにとって、冷水にさらして水気を切って醤油やめんつゆなどをかけて食べます。要は「おひたし」と一緒です。独特のしゃきしゃきとした歯ごたえとほろ苦い味わい、そしてほのかに口の中に広がる菊の花の香りに季節を感じるのです。
応用としては、食用ぎくのあざやかな彩りを活かし、ほうれん草と混ぜたり、味付けしたなめこや山菜などとおろし和えにして食べたりもします。
他には、意外にくるみと味の相性が良いので、ひと手間かけて「くるみ和え」にしてもコクがでて美味しいですよ。

農林水産省のHPでも紹介されています。へー、お刺身にのっている小菊は食用菊とは呼ばないんですね。

食用ぎく(刺身などのつま用の小ぎく以外)の生産が盛んな山形県には菊を使った郷土料理が少なくない。菊の花びらを食べる習慣は、江戸時代以降に普及したとされていて、有名な歌人・松尾芭蕉も愛したといわれる食材。山形県には現在でも食用ぎくを食べる文化がしっかりと残っており、「食用ぎくのおひたし」はその代表格である。

山形県産の食用ぎくのなかでも特に香り高く、美味とされているのが、紫色をした「もってのほか」という晩生の品種。正式名称は「延命楽」だが、”天皇家の家紋を食べるとはもってのほか”とか、”もってのほかおいしい”ということからそう呼ばれているという説がある。

「もってのほか」の美味しさは独特のしゃきしゃきとした歯ごたえにある。それは菊の1枚ごとの花びらのかたちによるところが大きく、シート状ではなく、筒状の花弁になっているためである。

また現在、山形県ではさまざまな品種の食用ぎくが栽培されており、おひたしのほか、酢の物、てんぷらなどにして食べる。

農林水産省  うちの郷土料理


ビタミンたっぷりで疲れ目やアンチエイジングに効果あり

もってのほかに代表される食用菊には「ビタミンB1」「ビタミンE」が豊富に含まれています。
「ビタミンB1」には、筋肉の疲れをやわらげる、目の神経をサポートするなどの作用があります。スマートフォンやパソコンを長時間見る習慣がある、目をよく使う方は、不足しないように注意したい栄養素です。

抗酸化ビタミンのひとつである「ビタミンE」が多く含まれているというのもポイントです。老化や免疫力低下の原因となる活性酸素のはたらきを抑えてくれますよ。さらにビタミンEには、過酸化脂質の生成を抑える作用もあり、老化対策に有効な栄養素です。


近所の農家さんの畑には自家用の食用菊がよく植えてあります。
食用以外にも、この季節に収穫を終えた畑や道路脇に咲く紫や黄色の路地菊は生命力が強くて、葉っぱ一枚からでも増やす事ができます。台風などで倒れても、茎が折れても太陽が昇れば必ず頭を上げるパワーには教わる事がたくさんあります。


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