パニック障害の特効薬は推しのライブ参戦だった件 episode①推しとのなれそめ  

パニック障害という厄介な病

昨今、「パニック障害」という言葉は、私たちの身近でよく耳にするようになりました。突然、激しい動悸や息苦しさに襲われ、日常生活に支障をきたしてしまう精神疾患です。私もその一人でした。
都市部での仕事に慣れず、パニック障害を再発。外出することすら困難になり、心はいつも不安に支配されていました。そんなある日、友人が遊びに来てくれた際に手渡されたカセットテープが、私の心を大きく揺さぶることになります。

テープには、6つの曲が収録されていました。
初めて聴くはずのメロディーと歌詞が、私の心に深く刻み込まれていきます。特に「君は君だよ」という曲は、まるで私だけに語りかけているようでした。生まれて初めて、音楽で涙が止まらないという経験をしました。

「晴れ渡る空昇って行こうよ」や「キミを幸せにするボクはここにいるよ」といった歌詞は、私の心に直接語りかけ、希望の光を灯してくれました。彼らの音楽は、まるで雨上がりの虹のように、私の心をあざやかに彩ってくれました。

このグループの名前はSMAP。彼らの音楽は、私にとって心の支えであり、生活の一部になっていきました。SMAPに出会えたことで、私は少しずつですが、パニック障害と向き合う力を得て、自分自身と折り合いをつけていくことができるようになったのです。

→episode②へ

いいなと思ったら応援しよう!