よく笑う女なはずなんだけどね!!
人間関係という一点において私はスロースターターで、その一点が私を社不たらしめている。
顔とかスタイルとか外見的な特徴と、性格とか内面的な特徴の他に、内でも外でもない、生まれ持った『雰囲気』というものがあると思う。
ファッションやメイク、立ち振る舞いなどのいわゆる「垢抜け」でその雰囲気は変えられるけれど、その変わりようというのは元から持っているものが洗練され、人を惹きつけやすくする変わり方なのであって、その雰囲気が根本から変わってしまうものではない、と思っている。
こんな話をしたのは、つまり私がこの十九年間ずっと「もっと早く話してみたかった」だの「話しかけづらかった」だの、「普通に嫌いだった」だの、いろんな方面から第一印象に関してボロカスに言われてきたのをなんとなく発露したかっただけです。マジでただの泣き言。
話は変わって、私には好きな言葉、というかなんとなく人間関係における指標としている言葉がありました。
うろ覚えで申し訳ないけれど、その「話しかけられる努力」というのは、接しやすいキャラクターになれとかそういうわけではなく「一目置かれるような存在になれ」とか、そういう意味だったような覚えがあります。
例えばすごく絵が上手い子がいたとして、その子が絵を描いていたら「それめっちゃ上手いね!」とか、運動神経がすごくいい子がいたら「今のカッコよかった!ナイス!」とか、そういう。
これを実行するため、私がやったのは文芸創作を中心に幅広い創作の知識を身につけ、一つずつ実行していくことと、人に聞いてもらえるような話し方と語彙力と言語化能力を身につけることだった。
その結果がこれです。刺さる人には刺さるキャラ、何かと便利な浅い人間関係が全く、本当に全く築けない人間になってしまいました。
何かしら自分に性格や容姿の欠陥があるのだろうと思いつつも、でも親友と呼べる人は沢山いるし、幼い頃から続いている友情もあるし、どこがどう悪いのかわかるようでわからないままここまできてしまった。
最初の話に戻ります。勘違いしてほしくないのが、私はあくまでスロースターターであって、全くスタートが切れないわけではない。なんだかんだで置かれた環境の中で友人は作れている。
本当に話しかけづらい見た目をしているんだろうなと思っていたけど、高校三年間で結構(服装含め)容姿が変わって、大学になっても相変わらずスロースターターだったので、これは見た目じゃないなと気づいた。
となると性格?でも仮に性格のせいだとしたら、ある程度会話をして、人となりを知ってから人が離れていくはずなので多分違う。だって会話それ自体が始まらないんだもん。
そうなるとなんだ。雰囲気としか言いようがないじゃないか。それともなんだ、身につけるスキルが間違っていたというのか。
……多分そうなんだろうなあ。
生まれ持った話しかけづらい雰囲気というクソデカハンデを背負っているのにも関わらず、なんともコメントしづらいスキルを磨いた結果、こうなってしまった哀れな化け物を、どうか皆様、笑ってくださいまし。