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【時にはかませ犬?】官僚はコンサルをどう見ているか?
対象読者
・官公庁から案件を受注したい・案件実施中のコンサルタント
・コンサルタントやコンサルタントを目指す人
・コンサルタントや官僚に興味がある人
こんにちは。
今回は、案件の受注前や案件を実施中の場合について、官僚がコンサルをどう見ているか?考えているか?についてお話したいと思います。
1.コンサルをいかに利用するか
官僚はコンサルをいかに利用するかを考えています。事業を進めるためにどう利用あるいは活用できるかということです。
単純に手足として使いたい場合もあれば、高度な要求をしてくる場合もあります。それは事業によって異なります。
コンサルにとっては官僚の意図をくみ取って対応することが重要になるでしょう。
2.コンサルをどう選ぶか?
官僚がある事業を推進する場合、事業の公募を出して、事業を進めるために依頼するコンサルなど事業者を募集します。
公募を出す前には、準備としてコンサルなどと接触を図り、事業について説明をしつつ、事業の実現性や、事業を推進する場合の費用等、相談をします。
そういった準備段階の際に、官僚はコンサルのやる気や能力を見極め、依頼をしたいコンサルの目星をつけることとなります。
実際にどのコンサルが依頼されるかは、公募後の審査次第になりますが、目星をつけられたコンサルは依頼されやすくなります。
一方、事業の公募前に、公募の落札のための予定価格を決めておく必要があるため、官僚はいくつかのコンサルなどから事業実施にかかる費用見積もりをとっておく必要があります。
これが何を意味するかというと、官僚は状況によって、予定価格を作るためだけコンサルに声をかけ、公募で選ぶ気もないのに、見積りを作らせる、
あるいは実際公募させるという、
ある種の「かませ犬」的なあつかいをすることがあります。
コンサルとしては、「かませ犬」ではなく本命とみられるように、公募前の準備段階でやる気や能力を見せつけることが重要となるでしょう。
3.大事なのはコンサルより内部事情
官僚にとって大事なのは、事業そのものであり、事業の進捗や成果について報告する上層部の人たちとなります。
そのような意味においては、コンサルの事情(作業工数であったり、日程であったり)などは二の次となることもあります。
担当の官僚が上司である課長や部長へ急ぎでレクしないといけない、急遽データをそろえないければならないなどの理由で、
時としてコンサルに無理を強いることもあります。
また、官僚の係長クラスやそれ以下がコンサルのマネージャーなど高位の役職者に対応することは度々あり、コンサルの扱いは低いとも言えます。
4.ふるまいや能力を見る、力をためる
コンサルに依頼をして事業を進める際、官僚はコンサルのふるまいや能力をよく観察します。コンサルの対応が間違っていたり、問題があれば指摘することもありますが、スルーすることもあります。
問題や間違いがあった場合でもスルーする官僚の心情としては、「このコンサルならこの程度だろう」とか、「事業を進めることを優先しなければならない」などであり、
コンサルを許しているというわけではありません。
むしろ、「この場ではスルーするが、こいつら許せん」とか、「次回の事業では絶対にこいつらには任せない」など、内心、ある種の力をためていることもあります。
また、一般非公開ではありますが、官僚は事業終了後に事業実施をお願いしたコンサルを点数で評価します。
当然ながら、パフォーマンスの悪かったコンサルの点数はひどいことになります。
ですので、当然ではありますが、今後のことも考えて、官僚を不快にさせるようなことはしないように気をつけた方がよいでしょう。
5.よいコンサルとはつながりを保ちたがる
パフォーマンスの悪いコンサルに対しては、官僚は仕事を任せたがりませんが、一定水準以上のコンサルとは官僚はつながりを保ちたがります。
事業を推進する際には基本的にコンサルが必要であるため、なるべく多くのコンサルとコネクションをもっておきたいのです。
2.で述べたように「かませ犬」扱いされるリスクはあるものの、官僚とコネクションを持っていることは案件を手に入れるチャンスであるため、
なるべく機会を作って官僚とコネクションを作れるようにしておくとよいでしょう。
おわりに
いかがだったでしょうか。参考になれば幸いです。
具体的な案件受注のためのコツなどはまた別の機会に書いていければと思います。
ここまで読んでいただきましてありがとうございました!