「江戸を味わうadonoaji くらし・経済」−12小寒
ならわし 24節 12ヶ月
花 風 月
[くらし] [経済] [季節]
江戸時代の江戸(現在の東京)は、人口は、1720年 100万人を超えて経済も、世界一の都市であった。
当時パリは約54万人、ロンドンは約63万人。
小寒(しょうかん)
寒の入りで、寒さが厳しくなる頃。
2025年 1月5日
この日から寒明け(節分)までは1年中で最も寒 さの厳しい季節です。
正月・小正月など 伝統ある行事が続く季節で す。京都では小正月の1月15日に「小豆粥」 お米に小豆を加えて 焚いた粥を食べる習慣が あります。
花[くらし]−お餅
お餅は、原形は縄文時代後期から作られていたと考えられています。
日本人の生活や行事、慶事と―お餅が稲の神様である稲霊を象徴していたように、鏡餅などお餅は神が宿る特別な存在として敬われてきました。
奈良時代に編纂された「豊後国風土記」(713年)にもみられ、平安時代には宮中のハレの日の行事、儀礼でのお供物、お祝い料理にお餅が作られる。
室町時代、江戸時代に幕府の武士や、次第に庶民の間にお餅は広がりました。
お餅の形は、一般に岐阜県の関ヶ原周辺より東側が角餅、西側が丸餅と言われています。
風[経済]−江戸の燃料
江戸時代エネルギーは、薪と炭が中心でした。
江戸では、武蔵野台地の雑木林から薪が得られていました。薪は生活必需品として 炊事や暖房に用いられていました。炭は 高価なため 主に江戸城内や諸大名の屋敷などで使われていました。一般には多く燃料に薪を利用していました。灰は大事な資源として再利用されました。
炭は、18世紀後期 1俵銀4.1匁=約4,300円。
照明は、ろうそくはピンからキリまであるが、高価なろうそくは4.7貫目(約17.6kg)銀100匁=約10万5000円と、とても高価なものでした。 一般庶民は灯油(ともしあぶら)の灯り原料として
植物の油: ごま油 菜種油 綿実油など
動物系の油: 鰯 さんま 鯨 などの魚油
魚の油は植物油より安価でしたが、魚臭くなると いう弱点がありました。
その頃の家賃は、表通りに面した表長屋は10畳以上 90文約7000円、裏長屋9畳65文=約5000円で、現代感覚で言うとわずかな金額でした。
日々の日常品に燃料は貴重なものでした。
月[季節]−暖房
江戸時代は現代より寒冷期と言われています。
浮世絵にも、こたつや火鉢で暖を取っている様子が見られます。こたつは炭火を行火(あんか)に入れて木組みのやぐらの中に入れ、布団などをかぶせて暖をとりました。
現代もほんの30年〜50年前頃まで多くの家庭に火鉢がありました。火鉢で、餅を焼いたりスルメを焼いたりして楽しみの一つでした。
※月2回発信
お健やかで良い年でありますように🌾🎍。