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【親を大切にしてますか?】
16歳の少年が、両親を包丁で刺して殺害した。
15歳の少年が、母親を絞め殺した。
このような聞くに堪えない報道が流れますと、
いたたまれない気持ちになります。
仏教では、親を殺すことは大変恐ろしい罪だと教えられます。
これを「五逆罪」といいます。
上記の少年らは「五逆罪」を造ったことになります。
また、仏教ではこのようにも言われます。
親をそしる者をば五逆の者と申すなり。
「親をそしる者」とは、
「早く死ね」と口で罵しるのもそうですが、
仏教では、
心で何を思っているかを重視します。
たとえ、体や口に出していなくても、
“邪魔だなぁ……”
“うるさいなぁ……”
“早く死んでくれたら……”
と、思っていたら、
それも「五逆罪」だと教えられます。
自分の心をまじめに見つめてください。
「おまえ、そんなこと思っていたのか」
と、周りの人が逃げ出すような、
ゾッとする恐ろしいことを思ってないですか?
さるべき業縁のもよおせば、いかなる振る舞いもすべし。
心で思っていれば、
さるべき業縁(きっかけ)がくれば、
いかなる振る舞い(親殺しなど、こんなことはやらん、と思うこと)もしてしまうのが人間なのです。
人間に生まれることができたのは、両親のおかげなのです。
自己の心を見つめ、大恩受けし両親に孝行しましょう。