【五欲の迷酒】
私たちはさまざまな欲の心を持っていますが、なかでも5つの大きな欲を「五欲」といいます。
一つ目が「食欲」です。
おいしいものが食べたい、飲みたいという心です。
テレビなどでおいしそうな料理が出てくると、見ているこちらもおなかがすいてきます。
デザートは別腹と言われるように、非常に大きな欲です。
2つ目が「財欲」です。
お金や物が欲しい心です。
つらい仕事を一生懸命頑張るのも、財欲のなせる業でしょう。
3つ目が「色欲」です。
異性を求める心です。
不倫・浮気・三角関係など、男女間でのトラブルは、この色欲によって引き起こされます。
4つ目が「名誉欲」です。
ほめられたい、認められたい、人気者になりたいという心です。
ちょっとでも他人からよくみられたいがために、自分のことをよく見せようと常に気を張っています。
5つ目が「睡眠欲」です。
眠たい、楽がしたいという心です。
昼下がりの午後は、この睡眠欲との格闘です。
私たちが求めているものは、詮ずる所、この五欲に集約されるのではないでしょうか。
時には他人と争ってまで、この五欲を満たそうと一生懸命です。
どうやら、すべての人は、五欲の迷酒に酔っぱらって、己の本分を忘れてしまっているようです。